プリ小説

第4話

エピソード4「本当の気持ち」
私がピアノを弾いている…聖臣が静かに歌う… 
ダメだ、泣いてしまう。見透かされる。
ダメだ。ダメだ。
それでも私、ずるいんだー。このままでいたいって時が止まればよいって思ってるんだから。

ヤバい…涙で鍵盤が見えなくなって来た。溢れる涙をどうやって気付かれないようにしたらよいんだろう…
私はわざと間違った振りをしてその場から離れる。
聖臣に背を向けて、
「ごめん。なんかコンタクトがずれて痛くて…ほら、撮影みんな待ってるでしょ!行かなきゃ。」
今のせいいっぱいの空元気な声で言う。

「…オレって毎回泣かせてばっかだな。今だって…ごめん。でも、オレどうしても忘れられないんだ。」
「だから。違うって今のはコンタクト。それに、高岡くんにはSkySoulのボーカルとしてファンを大切にしなきゃ!やっと掴んだ夢でしょ?それに…この間テレビで観たよ!モデルさんと熱愛報道とか。もう、私みたいな歳上元担任を構わなくていい…かっ?!」
ドン!
「オレの気持ちは三年前から止まったまんま。高岡聖臣のまま。みこと…好きだ。会いたかった。」
壁側に押された私は身動きがとれなくて。うつ向くしか出来なくて。きっと今の聖臣をみたら私は…
「SkySoulのseiも高岡聖臣もオレだから。seiの時もずっとみことしか思ってない。…顔。みせて。」
したを向きながら首を横にふる。何度も何度も横にふる。
床に落ちる涙…これ以上限界です。
神様…どんな罰でも受けるから。高岡聖臣をもう一度愛してもよいでしょうか?
私は自分から聖臣の首に抱きついていく。自然に聖臣も受け入れる。
「聖臣…」
三年間の時間が私達に急に流れはじめた。埋めるように聖臣からキスを繰り返される。初めは確かめるように少しずつそれから、壊れそうなくらい激しく…
「オレは絶対離さない。もう二度と…」耳元で囁く。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

希舟
希舟
はじめまして。 毎日じゃないけど、随時ゆっくり気が向いた時にやっていきたいなぁって。 見守ってください♡♡