第9話

〜episode nine〜
582
2017/12/26 09:41 更新
ツバサ
ツバサ
ひめ…どこいった?!
ばたばたと生徒会長が
廊下を走っているのは
それなりに面白い光景だった。
ツバサ
ツバサ
うわっ…と!
あこ
あこ
ニャアァ?!
ツバサ
ツバサ
っと、早乙女、すまない…
あこ
あこ
いえ、ツバサ先輩、
どうされたんですか?
ツバサ
ツバサ
ひめを探しているんだが…
早乙女、見てないか?
ツヤツヤの猫耳ヘアーを
傾けて、早乙女あこは
こめかみに指をあてた。
あこ
あこ
お待ちください、こんなときは
わたくしの脳内データベースを
フル稼働させて…
カタカタカタカタカタ…
ピンポーン!!
あこの目がキラリと
輝いた。
あこ
あこ
ひめ先輩は、S4の寮に
いるはずですわ!
ツバサ
ツバサ
ありがとう、早乙女!
あこ
あこ
あっ、それと、その先は…
ツバサ
ツバサ
うわぁぁぁぁあぁあ?!
あこ
あこ
バケツをひっくり返してまだ濡れてるので危ないですわよ…て、遅かったようですわね…
あこは思わず目をつむった。
あこ
あこ
…大丈夫ですか?
ツバサ先輩
ツバサ
ツバサ
…うんなんとか。
早乙女、バケツをひっくり
返したのは誰だ…?
あこ
あこ
ニャッ…!たしかゆず先輩
でしたが…
ツバサは恥ずかしさで
ふるふると震えていて、
そのすごい剣幕にあこは
小さく悲鳴をあげた。
ツバサ
ツバサ
…そうか。
ゆず、あとでお仕置きタイム
だな…
思い切り打った背中を
さすりながらツバサは再び
走り出した。
ツバサ
ツバサ
ひめぇえぇぇええぇ!!!!
ひめ
ひめ
ふぁいぃいぃいいぃいい?!
ばあぁぁあん!!!
と勢いよくドアを開けて
ツバサは叫んだ。
ツバサ
ツバサ
ごめんな、ひめの気持ち
考えてなかった。
わたしが悪かったよ、
ごめん
ひめ
ひめ
…ツバサ…!
ありがと〜♡
わたし嬉しいわ♡
ぴょんっとひめはツバサに
軽く飛びついた…つもりだった。
が、運悪くまだ先程のズッコケで
腰に力が入っていないツバサは
体が支えられず、ひめのベッドに
倒れ込んだのち、ピンポイントで
ベッドの固いところに腰を打った。
ツバサ
ツバサ
ぅぐほぉッ…
ひめ
ひめ
きゃあぁ?!
ごめんなさい、あーっ
ツバサ大丈夫?
ツバサ
ツバサ
…うんまあなんとか
ペロリと不意にひめは
ツバサの制服をめくった。
ツバサ
ツバサ
…!な、なにを…
ひめ
ひめ
ぁぁぁぁあごめんなさい、
アザになってるわ…!
シップシップ…
ツバサ
ツバサ
いやシップ貼っちゃうと
上下分かれてるドレス
着れなくなるから…
ひめ
ひめ
あ、そっか。
じゃあ軟膏軟膏…
ツバサ
ツバサ
いやいいって、これくらい…
ひめ
ひめ
きゃー!
ツバサ
ツバサ
えええ?!
ひめが戸棚をあけると
だらららら〜っと薬や絆創膏
が雪崩と化してひめを襲った。
ツバサ
ツバサ
大丈夫か、今…うぎゃぁ?!
急に立ち上がったためか
ぴきっといやな感触が
全身を走った。
その間にも時間は刻々と
過ぎていて、きっかり3時を
指しているのに2人は
気がつかないのであった。

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