「………………………………」
私たちは、その方法に愕然としたが、
それしかないと、腹を括った。
そして、私は「時間」に案内され、外の世界に出る道に辿り着いた。
「こんな方法って…」
「君だけのためじゃない、わしらの為でもあるんじゃ。」
「いや、私、戻りたくない。」
私は泣きながら訴えた。
「巻き込んでしまってすまなかった。『大切なこと』を知った今の君なら、きっと外の世界に出られる。行きなさい。」
「時間」は、私の背中をポンと押した。
その瞬間、私は真っ白な空間に放り出され、道を歩み始めた。抵抗しても、足が勝手に動いて、いうことをきかない。でも、涙だけは、
ボロボロと流れ落ちていった。
しばらく歩いた先に、何か、人影が見えた。
それはー












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。