第1試合
1位 水野宮
2位 島ノ瀬
3位 南陽日立
と、一勝を掲げた。
2試合目
1位 水野宮
2位 島ノ瀬
3位 南陽日立
と、2連勝を飾ったのだが、
3試合目、4試合目で南立が勝を2つ納めた。
どちらも二勝二敗。
次で最後の5試合目。
掛け算は南立が、割り算は島ノ瀬がフラッグを立てた。
万の机に薄っぺらいプリントが配られる。
万は一瞬にしてプリントをめくりそろばんの上に数字を並べた。
後ろへ、後ろへと回っていき千樹の番まで来た。
あっと言う間に解答を埋めていく。
その時、隣からも同じ声が聞こえた。
ほぼ同時。いや、少し速かった。
緩成の指が糸を紡ぐように動く。
クシャクシャのプリントを掴み、
『パザッ!』
紙が張り、パッとなるいい音と同時に、ザッと紙が破けたような音もした。
緩成のプリントの裏に大きく丸一の文字が書かれた。
──南立にも、水野宮にも勝ったのだ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。