第164話

🥀
2,015
2021/11/14 12:50
その後、2人でいっぱい話をした










いろいろ聞きたいこと、言いたいことはあったけど、まず私がジミンに聞きたいことは










あなた

ナンヒさんって、本当にジミンのヌナなの?



やっぱりこのことがどうしても気になった


ジミン
ジミン
なんで、ナンヒのこと知ってんの?
あなた

えっと、私達のクラスの喫茶店に来たの。ナンヒさんの旦那さんになる人が、私の家のお隣さんで、幼なじみなんだ

ジミン
ジミン
ナムジュニヒョンと、幼なじみ?
あなた

うん





頷くと、なぜかジミンは可笑しそうに笑った





あなた

でさ、ナンヒさんって本当にジミンのヌナなの?




もう一度尋ねると、遠くの方を見つめて



ジミン
ジミン
あなた、世の中には複雑な事情の家庭もあるんだよ……



と、とても切なく語った










そのしぐさは、ナンヒさんと全く同じ










そのことを聞いて、私はやっと安心した




あなた

私ね、いろいろ誤解しちゃったんだ。ジミンはナンヒさんが好きなのかもって……

ジミン
ジミン
絶対ないのになんで?ㅋㅋ




笑いながら否定するジミンだけど、あの時は本当にそう思ってしまった




あなた

だって、飴味だったし……

ジミン
ジミン
飴?何、ほしいの?
ジミン
ジミン
ごめん、今持ってなくって……
あなた

ううん、そうじゃくて。その飴って、いつもナンヒさんから貰ってたんでしょ?




苦笑いで尋ねると、全く予想外な答えが返ってきた



ジミン
ジミン
いや、ナンヒじゃなくて、近所のおばあちゃんがくれるんだけど?
あなた

……はい?




近所のおばあちゃん!?



ジミン
ジミン
学校行く途中とかに近所のおばあちゃんがよくくれるんだよ。ナンヒはそのおばあちゃんのマネして最近持ち歩き始めたみたいだけど……ㅎ
あなた

そうなんだ……




ジミンもナンヒさんもなんであんなタイミングで、あんな紛らわしいやり取りを……










それまで悩んでた自分が心底馬鹿らしく思えた

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