How Long / チャーリー・プース♪
ーーーーーーーーーーーーーーーー
夜のネオンが滲むクラブの中、あなたの目は、
薄暗いソファ席に座るジェイクを捕えた。
派手な格好をした女の横で、酒を片手に笑う彼。
見慣れた姿のはずなのに、
そこにいたのは、自分の知らないジェイクだった。
平静を装った声で、彼の前に立つ。
一瞬、その瞳が揺れた。
けれど次の瞬間には、
いつもの飄々とした顔に戻っていた。
あなたの声は冷たかった。
ジェイクは肩をすくめて笑う。
視線を逸らさず、問いかける。
ジェイクの表情が一瞬だけ曇る。
だが、答えの代わりに彼が取ったのは、
隣の女の肩を抱く仕草だった。
あなたの喉が締めつけられるようだった。
でも、口は止まらなかった。
面倒くさそうに、言葉だけの謝罪。
するとジェイクは再び横の女の肩を抱き寄せた。
あなたの目が見開かれる。
数秒の静寂。
そして、低く吐き出すように言った。
あなたの声が震える。
あなたの視線が揺れた。
けれどすぐに感情を押し殺し、笑った。
踵を返して歩き出すあなた。
その背をジェイクは黙って見送る。
だがその目は、悔しさと自責に濡れていた。
すると、隣の女が無邪気に絡むように腕を引いた。
ジェイクの声が低く唸る。
女が不満げに立ち去る。
残されたジェイクは、一人グラスを見つめた。
“傭兵だから、いつ死ぬかも分からない”
そういう言い訳は、今この瞬間、
何の意味も持たなかった。
そう自分に言い聞かせるように、
小さく呟いた。
彼女を想って、遠ざけることにした。
それが彼の選んだ「間違った正しさ」だった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!