第3話

気持ち
334
2019/06/14 05:41
なんだろうこの気持ち。

2年に上がってからなんか変だ。

もやもやして眠れない。
ダンス部のみんなと打ち解けてきて、これから大会いっぱい出るぞって時に。


もうお昼だし、ご飯食べたら元気出るかもと気持ちを切り替えながら、ホシはウジと学食へ行く。
ホシ
ホシ
はぁ…
ウジ
ウジ
ため息なんて珍しいじゃん
ホシ
ホシ
なんか最近、胸の調子がおかしくて
ウジ
ウジ
胸…?
ホシ
ホシ
なんか、急に動悸がしたり、かと思えば落ち着いたり…
病院にも行ったんだけど、異常はないし
ウジ
ウジ
(もしかしてこいつ)
ウジ
ウジ
無理はするなよ
ジョシュア
ジョシュア
あ、ホシとウジ
今日は学食なんだね
ホシ
ホシ
し、シュアヒョン!
シュアヒョンはいつも学食?
ジョシュア
ジョシュア
んー、たまにかな。
今日はお弁当忘れちゃって
ウジ
ウジ
ホシ、顔赤いぞ?
ホシ
ホシ
え?あ、なんか、動悸…あれ?
さっきまで普通だったのに
ジョシュア
ジョシュア
大丈夫?
最近頑張り過ぎてるから…
ちゃんと休むことも大事だよ?
ホシ
ホシ
ありがとう、ヒョン
お昼食べたら元気になると思うし
ホシウジ
ホシウジ
じゃあヒョン、また部活でね〜
そう言ってジョシュアとは別の席で学食を食べ始めた。
ウジ
ウジ
ホシ、お前のそれってもしかしてヒョンの前だけか?
ホシ
ホシ
あ、動悸のこと?
たしかにシュアヒョンといると多いかも…?
でも!嫌いだからとかじゃ全然ないよ?
むしろ好きだし!楽しいし優しいし!
ウジ
ウジ
それってもっと別に原因があるんじゃないの?
シュアヒョンの前だとそうなるのはなんでだろうね?
ウジ
ウジ
(きっとお前は鈍感だから、こんなことでは気づくってないと思うけど…)
ダンスばかりに打ち込んできて、まともに恋愛もしたことないホシが…


シュアヒョンを好きかもしれない。



ホシはモテる。
男女問わず、年齢問わず。
それをずっと見てきた。

でも、こいつが誰かを恋愛対象に見ているところは見たことがない。

ホシはたぶんジョシュアヒョンのことを意識している。

応援してやりたい、でも。





男同士…
報われるのか…

ウジはそんな不安から、ホシはジョシュアへの恋心に気づかなくてもいいとさえ思っている。
ウジ
ウジ
(シュアヒョンを観察してみるか。)
そんなことを思っていると、昼休み終了の鐘がなる。
ホシ
ホシ
次体育だよ!早く行こっ!
ウジ
ウジ
そういえば今日は3年生と合同体育か
ホシ
ホシ
ヒョンたちと同じグループになりたいね
シュアヒョンのこと、探りたいな。

ウジはそんなことを考えながら、
ホシに手を引かれ、体育の授業に急いだ。

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