何をすればいいのかわからない
足を止めればいい?
それをしたらさとみ先輩のとこに行きそうだもん
学校に戻れって?
ころちゃんにどんな顔で会えばいいの…?
わかんない…
わかんないよ…そんなの…
そう言って肩を引かれる
流したくもない涙が溢れてくる
るぅにぃの元に走っていく
一瞬、驚いた顔を浮かべたるぅにぃ
でも、優しく背中を撫でながら抱きしめてくれた
るぅにぃの名前を呼びながら泣きつく
昔と同じように…
コクっと頷くと手を引いてくれた
そう言ってるぅにぃはさとみ先輩に背を向ける
今はるぅにぃの傍にいればいい…
今の私が分かることはそれだけだった…
今の私が出来ることはそれ以外何も無かった…
_______________________
あなたは少し目を擦りながらココアを飲んだ
かなり甘くしたのに…
部屋の中は静寂に包まれて居るせいで嫌でも聞こえてしまう
僕に向けて言った言葉でもないくせにこんなに気にしてしまう
話したくなった時に話せばいい
無理に聞き出されたくないのはみんな一緒なはず
ソファで隣に遠慮がちに座っていたあなた
肩を貸してあげると僕の存在を確かめるように顔をスリスリする
僕に頼ればいいのに
"さとみ先輩"のところには絶対に行かせない
僕はあなたの拠り所になる
分かってる、この言葉がずるい事ぐらい
誰だって自分が特別と言われたら信用するに決まってる
でもさとみくんのところに行かせるぐらいなら…
僕は少し悪いことをしてでも止めてみせる
そう言うと少し照れくさそうに笑った
僕はあなたのこの顔が好きだ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。