何をすればいいのかわからない
足を止めればいい?
それをしたらさとみ先輩のとこに行きそうだもん
学校に戻れって?
ころちゃんにどんな顔で会えばいいの…?
わかんない…
わかんないよ…そんなの…
そう言って肩を引かれる
流したくもない涙が溢れてくる
るぅにぃの元に走っていく
一瞬、驚いた顔を浮かべたるぅにぃ
でも、優しく背中を撫でながら抱きしめてくれた
るぅにぃの名前を呼びながら泣きつく
昔と同じように…
コクっと頷くと手を引いてくれた
そう言ってるぅにぃはさとみ先輩に背を向ける
今はるぅにぃの傍にいればいい…
今の私が分かることはそれだけだった…
今の私が出来ることはそれ以外何も無かった…
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あなたは少し目を擦りながらココアを飲んだ
かなり甘くしたのに…
部屋の中は静寂に包まれて居るせいで嫌でも聞こえてしまう
僕に向けて言った言葉でもないくせにこんなに気にしてしまう
話したくなった時に話せばいい
無理に聞き出されたくないのはみんな一緒なはず
ソファで隣に遠慮がちに座っていたあなた
肩を貸してあげると僕の存在を確かめるように顔をスリスリする
僕に頼ればいいのに
"さとみ先輩"のところには絶対に行かせない
僕はあなたの拠り所になる
分かってる、この言葉がずるい事ぐらい
誰だって自分が特別と言われたら信用するに決まってる
でもさとみくんのところに行かせるぐらいなら…
僕は少し悪いことをしてでも止めてみせる
そう言うと少し照れくさそうに笑った
僕はあなたのこの顔が好きだ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。