|No side
|
|
同日
一人の男性に軟派する女性達。
その女性達に全く反応しなかった男性は溜息をつくと、女性達の方を見た。
女性達は黄色い歓声をあげるが、直ぐに無くなった。
無論、殺されたからである。
軟派されてた男性ことポートマフィア歴代最年少幹部、太宰治はそう言い捨てて路地裏に向かった。
そんなことを云い乍も路地裏に到着した太宰。
数歩歩き、表通りに出た太宰は今回の任務の標的を見つけた。
口許を歪なまでに上げながら、標的の頭を掴んだ太宰。
面倒くさそうに立ち去ろうとする中原を首根っこを持ち上げ引き留める太宰。
21cm差ということもあり宙に浮かんでいる。
逃げられないと観念したのか中原は口を開いた。
そう云うと手を放し、乱暴に中原を地に下ろす。
意外そうな目をして太宰を見る中原。
それもそうなる筈。敵組織の新入社員がお気に入りだなんて誰が思うのだろう。
そう云った太宰だが、ハッとして中原の帽子を見た。
そう云って帽子を取った中原。少し苛々しているように見える。
中原がそう云うと太宰は指を鳴らし、部下を呼んだ。
太宰は部下の手から資料の入ったファイルを乱暴に取った。
部下は音を鳴らさずに奥に消えていった。
先刻部下の手から乱暴にとったファイルを中原に差し出した。
心配を通り越して少し怪しいぜ、なんて云う中原を横目に太宰は云った。
喩えの存在を忘れる程に動揺している中原。
呆れた顔をした太宰は、
そう云って暗い路地裏の奥に溶けていった。
_
3月2日:誤字修正と付け加え
恥ずかしい限りです。ちゃんと確認してから投稿しようと思います。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!