〜竹谷side〜
隣のあなたの下の名前ちゃんを見ると少しも表情を変えていない。
崖登りは力が無いと上がれないし、女の子にはかなりのハンデのように思えるが…
口あてを付けながら言うあなたの下の名前ちゃんを見て、多分大丈夫だろうなと思う
一斉に崖を目掛けて走る。
俺は自分の事でいっぱいだったので、視界から消えたあなたの下の名前ちゃんの事は気にかけられなかった
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〜鉢屋side〜
先を行く雷蔵、八左ヱ門、勘右衛門、兵助と比べて私はこういう力を使うことが得意ではない
5位につければ成績にも大差はないし、下とも差があるからスピードを落とすか。
少し離れた右側で私と同じくスピードを緩めたあなたの下の名前と目が合う。
…男だらけの崖登りで6位とはやはり中々やる奴だ
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やっとの思いで崖をのぼりきる
順位は6位、まぁまぁだろう。
突然の激励に驚きながらも何とか答える
…こんなに生徒がいるのによく見てるなぁ
困惑しながらも竹谷がこちらに来る
忍たまに負けたくなくて無理したことも、筋肉痛で震えていて立てそうにない事も、全て露呈していた。
結果的に他の人に迷惑をかけるなんてなんとかっこの悪い…っ
悔しかったが、今ごねてもお荷物になるだけ。
頭を下げると眩しい程の笑顔で答えてくれた
そっと背中に乗ると軽々と持ち上げられ少し驚く。
竹谷は面倒見の良いやつらしい











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。