「どういたしまして」
ぷりっつのその一言で、
なんだか余計に恥ずかしくなった。
私は慌てて顔を逸らす。
なんなのこの人たち
病人なのに元気すぎる…
それから数日、
私は少しずつ
談話室へ来るようになった。
たまに検査もあるけど、
夜は談話室。
いつの間にか、
それが日課になっていた。
気づけば、
自然に敬語も外れていた。
最初は恥ずかしかったけど、
慣れると意外と楽だった。
その日の夜。
私は談話室のソファで丸くなっていた。
今日は少し調子が悪い。
右腕が痛い。
ひびの周りがずっと熱を持っている。
でも、言うほどじゃない
たぶん、きっと。
私は少しむっとして
私はクッションを抱えた。
なんか、悔しい…
しばらく沈黙。
談話室では、
あっきぃが一人でカードを並べて遊んでいる。
平和だ。
でも、
痛い。
右腕の奥がずっと痛い。
私は無意識に腕を押さえた。
私は固まる。
言うか迷う。
言ったら心配される。
でも、
前みたいに隠しても。
たぶんみんな気づく。
ぽつりと言う。
でも、ちゃんと聞こえたらしい。
ぷりっつが頷く。
あっとは本を閉じる。
ちぐさが少し心配そうな顔をする。
けちゃは毛布から顔を出した。
そして誰も。
「我慢しろ」
なんて言わなかった。
私は袖を少し捲る。
透けた腕。
ひびの走る皮膚。
その奥に見える青白い光。
数日前より、
確実に広がっている。
談話室が静かになる。
私は慌てて笑った。
あっきぃが変な声を出した。
ちぐさが真顔で言う。
前にもおんなじようなやり取り聞いた
思わず、笑いが漏れる。
すると。
指先から小さな星屑が零れた。
でも。
前みたいな嫌な感じじゃない。
冷たくて、苦しい感じじゃなくて、。
なんだろう。
少しだけ温かい。
そんなの変わらないけど。
ちょっとだけ、ほんとにちょっと。
自分の病気に向き合えたのかな…。
まーずい☆明日の分がもうないよ
よって毎日投稿は明日までとしまーす☆













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。