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第2話

一章 一節 いつもの日々、変わらない日


 柔らかな木漏れ日が私達を照らすある午後の日、私は幼馴染のカイトと家でお話をしていた。

「ねぇ、エイカ。最近どうなの?」

カイトは私が小さいときから一緒にいる男の子で、彼は錬金術がとても得意である。錬金術は例えば、葉っぱを金属に変えたりしたりと、とても凄い力である。ちなみにこれは失われた王国技術であり、私が知っている限りではカイトしか使えない。

「最近ってなによ?」

「歌の魔法だよ」

歌の魔法か…歌の魔法っていうのは私が使える特殊な力なんだけど、カイトのような物質を変化させたりすることはできない。ただ、歌の力を使って精霊さんにお願いをして色々なことをすることができる。

「最近はね~火の精霊のイフリートと頑張って交渉しようとしているけどなかなか上手くいかなくてさ…」

「え!?イフリートってあの上位精霊でしょ?よくそんなのと交渉しようと思ったね…」

「それくらいしかこの村ではやることないからね…」

ちなみに今のところは普通の精霊さんが風のシルフさんと、水のウンディーネさんで上位精霊は水のレヴィアタンさんや生命のフェニックスさんなど沢山の精霊さんが力を貸してくれている。

「それでもすごいよ!」

「じゃあさ、逆にカイトはどんなことをしているの?」

「ボク?ボクはね、最近は昔の『magic country』の古文書の再現をして、空を飛べる箒を開発中だよ。もしも、それができたら一番に君にのせてあげる。」

「ふふふ…ありがとうね。じゃあ私もイフリートと契約ができて、力が使いこなせるようになったら一番に見せてあげるよ」

「ありがとうね。じゃあボクはそろそろ研究の時間だから帰るね~また遊ぼう!」

「じゃあね~カイト。」

そういいカイトは部屋から出ていった。この後なにしようかな…

① このまま寝る。

② カイトをからかいにいく。(でも最近面白いネタないからこれはできないかも)

③ イフリートに交渉しにいく。

まあ①はないよな…という事で②か③だけど②が出来ないしね…強制的に③になるのかな…

「もしもイフリートと契約出来たらなにしようかな?」

実際、私は特殊な能力を持っているせいでみんなから怖がられていることは知っている。いっそのことカイトを連れて外の世界へ飛び出してもいいかもしれないな…。私はちょっとこの世界に退屈をしている。いっそのこと旅の精霊使いと錬金術師の摩訶不思議な旅とか本に書いてみたいかも。きっと二人きりで旅に出られたら楽しいんだろうな…

「よし、カイトに相談しにいこう!」

結局イフリートはまた別の機会ということにしてまだそう遠くに行っていないであろうカイトを追いかけることにした。部屋のドアを開けて、廊下を走り玄関を飛び出した。

「カイト~」

大きな声でカイトの名前を呼びながら走って追いかける。

「わっ…何?」

案の定カイトは全然近くにいた。カイトは歩くのも遅いからね。

「いきなりごめんね、一つ相談があってさ…」

「相談…一体何か悪いことがあったの?」

「ううん、違う違う。とっても良いことよ!」

精一杯の明るい声で言う

「私ね、旅に出ようと思うの!」

「旅!?いきなりなんで…」

まあカイトの反応はまあ、普通の反応だと思う。それはいきなり幼馴染から旅に出たいって言われたら驚くよね、うん。

「カイト、私は色々な世界を見てみたいんだよ。この村で精霊さんと契約できる人は私だけだけど世界には沢山の歌の精霊使いがいるんだよ。私はそういう人と話してみたいんだ」

「そっか…」

そういうとカイトはちょっと悩んだようなそぶりを見せて、ためていった。

「じゃあさ、ボクも一緒にいきたい!エイカが歌の精霊使いをさがすようにボクは錬金術師を探して、それから……」

「本当に一緒に来てくれるの?危ないかもしれないよ?」

「勿論、幼馴染の君がいなくなった村はボクにとってはちょっと静かすぎると思うから。まあ、君と一緒だったらどんな危ないところでもきっと大丈夫。」

「そうだね、じゃあ早速お母さんたちに伝えにいこう」

カイトは呆れたようだったが、すぐに表情を変えて言った。

「よし、行こうか」

こうして、歌の精霊使いと錬金術師の旅に出ることが決まったのであった。