あれが五条くんと硝子ちゃんとの初めての出会い
… のはず
自分でも変だと思うけど何だか見覚えがあって
話していると少し懐かしい
そう言う傑の目の奥は何だか黒く見えて __
全部を知っているように思えた
でも私は傑に何も聞けなかった
傑と私は幼馴染で
お互いの事を誰よりも知っている
何をするにも一緒で自然と気が合う
傑の好きなもの ・ 嫌いな物も勿論知っている
傑は人混みが嫌いだ
元から人の好き嫌いが激しいのもあるが
人の見たくない部分が見えるから嫌だそうだ
それと動物園が嫌いだ
動物園は特有の匂いがするから苦手
と言う人は居ると思う
私自身そんなに得意ではない
けれど傑は動物園 … と言うより猿が嫌いらしい
『 猿を見ていると虫唾が走る 』
傑は幼少期からそんな事を言っていた
なので少し煙たがられていたのだ
幼馴染でお互いを熟知している
とは言ったものの恋愛感情を抱く事は無い
傑は顔が良いのでモテるし
異常に外面は良いし
それでも恋愛感情は抱かない
傑とは幼馴染以前に
もっと前からの付き合いな気がして 、
他にどんなに仲が良い友達が出来ても
そんな事は思わなかった
なのに初対面の五条君と硝子ちゃんには _












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。