ななもりside
ハァッ…ハァッ…
俺は勢いよく旅館を飛び出し海へ来た。
ジェルくんは昔、海が好きだと言っていたから。
でも広いビーチの中からどうやって見つけ出そう…
そう思いあたりを見渡していると
広いビーチの片隅にポツンと座る1つの影。
居た…
ザッザッザッ
話しかけようとした矢先…先に気付いたのかジェルくんが
冷たく言い放った。
わかってた。わかってたよ。
こーゆー時一番迷惑な行動は追いかけることだって…
でも
俺は一息置いて
ガバッ
ジェルくんは勢いよく俺にだきついてきた
ジェルくんはただひたすら俺の名前を呼びながら
泣き続けた。
俺は背中をさすることしかできなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。