テッサイの作った胃に優しい和食を全てたいらげたあなたは、浦原と夜一から話を聞いた。
死神のこと、尸魂界のこと、黒崎一護とその仲間達のこと、藍染という男のこと、そして今回襲撃して来た破面のこと.....。
全てを知って、平子の言っていた悪いヤツが藍染であることも理解した。
身に覚えが無いあなたは只々困惑した。
自分は何もできずに死にかけていただけなのに...どこに興味を持ったのか。
バサリと扇子を広げて浦原は笑みを浮かべる。夜一もその隣でうんうんと頷いた。
住むって、だって、アパートは!?それにパン屋さんにも通わないとだし!確かに危険な立場にあることは知ったけれども!働かないと!
早口で話すあなたの目の前に浦原は人差し指を立てる。
ほんの少し浦原の作るアイテムがすごいを通り越して怖いな、なんて思ってしまったあなただった。
自分のことを心配してくれる男性なんて、1人しか思いつかない。そういえば最近会えていないな...と寂しさが顔を出す。
あなたの胸がキュっと傷んだ。
会いたい。今すぐに。会って、もう大丈夫ですよって、心配かけてごめんなさいって伝えたい。抱きしめたい。抱きしめてほしい。
電話で声を聞くだけでも!とあなたは自分の携帯を探す。それに気がついた浦原は申し訳なさそうな顔で、スッとあなたに携帯を差し出した。
唯一の通信手段もなくなり、落ち込んでしまう。どこに住んでいるのかもわからない。
夜一はちらりと浦原に目配せをした。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。