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⚠️流血表現アリ
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玄弥を守るように黒死牟に刀を向ける不死川さんと、地に膝を着けた私の前に背を向けて立つ悲鳴嶼さん。
なんで、どうして、たくさん聞きたいことはあるのに、溢れる涙は止まってくれなかった。
鬼なんて来させねぇから。
不死川さんの凛とした声が、混乱していた頭にスっと溶け込んできた。
そこから、不死川さんと悲鳴嶼さん対黒死牟の戦いが始まった。
彼らを横目に、私は限界だと叫ぶ足の悲鳴をガン無視して立ち上がり、時透さんに刺さっている刀に手を掛けた。
両手で振り絞れるだけの力を使って、時透さんから刀を抜いた。
だらりと落ちる時透さんを必死に支えて横に寝かせる。
常備している包帯を、震える手で持って時透さん止血を試みた。
が、溢れる血は止まらず、どんどん血溜まりを形作っていた。
もうこうなったら…
夢の呼吸 肆の型
時透さんの体に手を置くと、白い光が傷口から放たれた。
青白かった時透さんの顔色も、少しはマシになったように見えた。
光が無くなったタイミングでもう一度時透さんを起こす。
口から少し血を吐いたものの、意識が戻ってきた時透さん。
その代わりに、
___その代わりに、私の意識が黒い沼に引き摺り込まれた。
*****
***
*
~時透side~
床に崩れ落ちたままピタリと動かなくなったあなたを前に、短い息を吐き出した。
あなた。あなた。あなた。
僕がヘマしたから、僕が弱いから、ぼくが、ぼくが、ぼくが?
ぼくがあなたをきずつけた?
今まで受けたどんな傷よりも、僕の心が抉られた瞬間だった。
遠くから悲鳴嶼さんの声が飛んできた。
どうしよう、どうしよう。
げんや。
彼もまた、ぼくのせいで。
震える足で何とか立ち上がり、胴を真っ二つに切断された玄弥にヨロヨロと駆け寄った。
げんや、げんやと呼びかけると、意識がハッキリと戻ってきたのか、小さな声を上げてくれた。
さいごまで戦いたいと。誰も死なせたくないと。
玄弥に言われたとおり、胴体をくっ付けて黒死牟の髪を玄弥の口元に持って行った。
彼は一心不乱に髪を喉に通すと、みるみると胴体はくっついたが、瞳孔が小さくなり、顔に汗が湧き出てきた。
息も心做しか荒い気がする。
鬼喰いについての知識が皆無に等しい僕は、ただ頑張れと声をかける他なかった。
お願いします、お願いします。
神様。
兄さん。父さん。母さん。
お願いします。
どうか、どうか。
僕たちに光を。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。