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第20話

原因
朝は時間が合えば一緒に登校していた。


その日は、一緒に登校するって決めてなかったけどたまたま会った。


「お、あなたじゃん。

おはよ。」


「おはようございますっ遥斗先輩っ!」


いつもと何ら変わらないの日常。


ごく普通の会話。


「今日、放課後なんかある?」


「いえ、何もないですっ

委員会も今日はないですよね?」


「ないない。

つか、それはあっても同じ委員会だし、一緒に帰れるじゃん。」


「そ、そうですねっ…!」


一緒に帰りたいって思ってくれてるんだ…。


私は先輩の言葉に一喜一憂して。


まさか、それもこの日で最後になるなんて。





「ー…では先生の話は以上です。」


「きりーつっ」


帰りの会が終わる。


「礼っ、ありがとうございましたー」


午後3時40分、下駄箱。


私たちのいつもの待ち合わせ。


「はぁっ、はぁっ…」


まだ、いないか…


時計を見上げると、まだ3時32分だった。


2分で下駄箱まで来ちゃった。


だって、早く会いたかったんだもんっ。


そーいえば…


一緒に帰るの、一週間ぶりかなぁ?


部活とか色々あって、時間合わなかったし…


そう思ったら一分一秒が長く感じる。


「先輩、まだかなぁ…」


まだ33分。


1分しか経ってないや。


もー、こうなったら先輩の教室に迎えに行っちゃおっ!


階段を駆け上がって、先輩の教室、6年5組に向かう。


6-1、6-2…6-3


6-4…


次っ!


「せーんぱー…」


「なに、あなたのこと?」


教室を覗こうとした時、中から私の名前が聞こえた。


遥斗先輩、友達と話してる…?


しかも、私の話…!?


え、なになに!?


めっちゃ気になる!


惚気話?


期待を胸に、ドアの横の壁に隠れた。


「そー、お前ら、まだ付き合ってんの?」


“まだ”…?


あぁ、そっか。


この前別れそうになったこと、友達には話してあるんだ。


「あー、まー…」


先輩は曖昧な返事をしながら、くくっと笑った。


「まだ、つーか、最初から付き合ってねーけどな。」


「…え?」


付き合って…


ない…?


どういうこと…?


「はっ、お前マジで悪いやつだなーっ」


教室にいた友達も一緒になって笑う声が聞こえる。


なに…?


意味がわからない…。


「あんなヤツ、遊びに決まってんじゃん」