スガさんの衝撃の一言にまだ戸惑いと、
驚きと、えっと、なんか色々で。
頭がいっぱいだ。
さっきまで凄い美味しかった料理は、
なんとなく、味がしなかった。
彼が話すと、いつもより笑うなぁ。
流石先生だ。
いや、これは先生だから…?
そんなこと言ったら、
及川先生とか、黒尾先生とか、
あの人達も先生だし、面白い。
けど、スガさんの時は、
なんか、笑ってくれるだけで
つられる。
大丈夫だ と伝えようとしたら、
おもいっきり段に躓いた。
おおおぉ、落ちるー!!
体制的にかなりマズイぞ。
倒れそうな私の体は何故こうなった。
持ち上げられて、いや、もうその時点で
スガ先生意外と力ある…
あ、まぁ、男の人だし…
いや、待てそういう問題じゃないわ。
はい、私。
抱き締められております。
や、やだとは…?
駄々っ子か!!
離してもらい、改めて至近距離。
これはちょ……ん?
横目に見えた青い何か、は、海。
そこからは海が広がっていて、
太陽が反射していた。
いつも見せない、真面目な顔。
え。なんですかなんですか。
説教喰らうかこれ。
そりゃあ咄嗟になるだろ。
もう何が何だか分からないや。
ん?いやいや、今そういえば告白されたのか。
今は、色んな感情でいっぱいだ。
でも、この、スガさんの
明るくて、爽やかで、世界一の笑顔は…
大好きだ。
この後、どうなるかは、
皆さんにおまかせしちゃいますね。
ちなみに、及川さんは次の日何故か風邪引いたそうです。さて、何故でしょうね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。