シーン
後2時間
僕の寿命
歌も、歌えなくなってきたなぁ
歌い手なんだから、最後ぐらい好きに歌わせてよ
屋上で歌う歌は、街のどこまでも響いて、
その歌に乗って花びらが舞い踊る
こんなにも、花が憎らしいのに、、、、、
口から自然とこぼれ落ちたこの一言は、
僕が本当に思ってたことなのかもしれない
.・*’’*・.♬.・*’’*・.♬
ガチャ
屋上?
屋上ってこんな花咲いてたっけ?
まるで花畑、、、、、、、、、、
風で花びらが舞い上がってて綺麗。
沢山の花の中で、踊りながら楽しそうに歌う彼は
すごく眩しくて、幸せそうで
悲しそう
嗚呼、、、、、ダメだw wッ、、、、、
彼の歌が
彼の立ち振る舞いが
彼が咲かせた花が
あまりにも
美しすぎる
初兎ちゃんッ、、、、、
来てくれたんだね
見つけてくれた
会いに来てくれた
初兎ちゃんが、、、、、
笑ってくれてる
1時間ぐらい
僕たちは歌ったり、お話したり、
鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり
まるで小学生の頃のような遊びを沢山した
たわいのない話も、全てが大切
・・・ーーー・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!