第35話

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2024/07/07 11:16
 ____ side 🌸 。
桃枝らん
 …    。 
ある日の朝 。 俺は、とんでもない光景を見た 。

はっ…?赤羽くん、泣いてね…?

真っ赤な目を擦り、下を向いている 。
もしかして… 。 恋人と別れた…?

 “ なにがあったん? ” と話しかけようとした瞬間 。
黄河みこと
 ら、らんらんっ…? 
困った様子で俺の表情を覗き込んでいるみことがいた 。
あ… 。 さっきから呼んでくれてたんか?
気づかなかった 。 困るようなことでもあったのかな…?
桃枝らん
 …あ 。 ごめんみこと…    。 
 なんかあった…?
心配してそう告げると、
黄河みこと
 あっ…、ごめん、今日一緒に帰れへんくて…! 
なるほどね 。 きっと緑波くんと遊んだりするのだろう 。
桃枝らん
 緑波くんと帰るの〜?w    
冷やかし気味にそういうと、みことは照れたようにもじもじしだした 。
黄河みこと
 ん、え…、//    
黄河みこと
 じ、実は、今日すちくんの家でお泊まりすることになってて…、//    
桃枝らん
 おぉぉ〜!いいやんいいやん!楽しんでね、( ニコッ    
俺が一人で帰ることになるから遠慮しているのだろうか 。
明るくそう伝えると、みことも明るい笑顔になって 。
黄河みこと
 うんっ…!! 
と言った 。


そのあと、すぐに赤羽くんの元に駆け寄る 。
桃枝らん
 あ、赤羽くんっ…!? 
赤羽なつ
 ぁ…、桃枝っ…    。 
桃枝らん
 どうしたん?もしかして…    。 
赤羽なつ
 ッう、ん…    。 別れてきたッ…    。 
桃枝らん
 っじゃあ…、なんで泣いてんっ…? 
赤羽なつ
 申し訳、なくなってッ…    。 
桃枝らん
 うん 。 うん…   。 
そっか…    。 別れる理由が理由だから、辛いこと言われたとかなのかな 。

そんな赤羽くんに俺が言えることは、ひとつしかない 。

言い方はキツくなるけど、俺の思い…伝わって欲しい 。
桃枝らん
 “    何か辛いこと言われたなら、それは赤羽くんの自業自得だよ? ”    
赤羽なつ
 っ、え…? ( 震 
優しく慰められるとでも思ったのか、赤羽くんの声は動揺して震えている 。
大丈夫だよ、俺は赤羽くんが間違ってるとは思わない 。
桃枝らん
 酷いこと言われたら、ほんとの好きな人を選んだ赤羽くんの自業自得 。 
 それ以外言いようがないし 。


桃枝らん
 でも 。 赤羽くんは間違ってないよ、( ニコッ    

桃枝らん
 誰がなんと言おうと、自分の信念を貫いた方が正しい 。 
桃枝らん
 前も言ったけど、中途半端な気持ちで付き合うのは相手に失礼やけ 。 

桃枝らん
 元々の恋人は忘れて好きな人にアピールでもせぇ!! 
 辛くなったら俺んところに来い!!( 笑 
赤羽なつ
 っ、桃枝…    。 
( ニカッ    と笑って、くしゃくしゃと赤羽くんの頭を撫でる 。
赤羽なつ
 うっ、… “    。 
 俺はペットじゃねぇッ… ” 。 
桃枝らん
 あははっ、 

赤羽なつ
 ありがと…    ”    らん ”    。
桃枝らん
 …!! 

桃枝らん
 これから頑張ってね、 “    なつ ”    。 


今は思いもしなかった 。

なつは勇気を出して別れたのに…もう失恋が決まっていたなんて 。


 ____ 桃枝らん 。

みことに救われた、隠れ王子 。

感は鋭いが、自分の気持ちには鈍感 。

やっと自分の気持ちに気づきみことに告白したが、成功はしなかった 。

なつと大の仲良し 。


.

  ◯現在わかっている好きな人 

 なつ … こさめ

 こさめ … いるま

 いるま … こさめ

 らん … ×

 すち … みこと

 みこと … すち
 
 ____ みこちの誕生日やんけ 。

↑ これを書いたことによって文字数変わった ( アホ

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