『さっくん……?』
佐久間「ごめん。ちょっとこのままでいさせて。」
ぎゅと抱きしめたままずっと言葉は発しなかった。
たださっくんはカミナリが怖かった私に気づいて
優しい温もりをくれる。
急に光がついた。
誰がブレイカーをあげたんだろう。
『佐久間先生?』
佐久間「あっごめん。嫌だったかな?ごめん帰ろ」
空教室から出るさっくん。
『まってください』
さっくんの袖を掴んだ
『まって。さっくんのおかげで怖くなかった。ありがとう。』
佐久間「あなた……」
『あとさっくんが優しくずっとそばにいてくれたからカミナリ落ちて嬉しいしかった』
佐久間「あなた……」
『だから本当にありがとうございました。』、
さっくんは私の方を向いて
佐久間「よく怖いカミナリ我慢できたね。」
そういうと頭ポンポンして階段を降りていった
佐久間「あなた何してるの?行くよ」
『はい。!』
さっくんを追いかけるように私は階段を降りた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。