第34話

204号室の変化
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2018/04/17 09:30
夢の中ーかな?
スゴく居心地がいい。
体も軽いし、自由に動く。
まるでー病気が治ってしまったかのように。
この体なら…体育祭出れるのになぁ…
これが現実ーだったらどんなに嬉しいことか
そう言えば…ひなさんに相談
持ちかけたのに私が何も聞かずに
寝ちゃった…。
せっかくー体育祭の件聞こうと思ったのに
祐くんに会うから…変なことひなさんに
聞いちゃったよ
朝起きたらひなさんに聞こう。
ー体育祭くらい出たいもん
私がー生きる…理由ね…
私が生きればー伸太朗と毎日笑っていられる
私が生きればー四人と一緒にいられる
私が死ねばーみんなは悲しむの…?
私が死ねばーきっと倒れる心配もないから安心する
私が死ねばーみんな苦労もしない
でもー
私生きるよ、ひなさん。
好きな人、愛する人と
まだまだ一緒に笑っていたい。
伸太朗や美和ちゃん、九条くん
みんなが私の心の支えーだから
答えはもうとっくの昔に出ていたはずなのに何を
悩んでいたのだろう、私は。
こんなに簡単なことなのにー。
誰かに、私の恋を反対されてもがんばるから。
まぁ、夢の中で決意してもね…。
朝起きたらひなさんに伝えようっと
そう思い、そろそろ起きよう。そう思った
っー?
あ、あれ?なんで…私…
起きれないの…?
夢の中から…でれない…
そうー、現実世界で目を覚ませばいいだけ。
それなのにー全く体が動かない。
夢の中から抜け出せないー。
どう…してっ!?!?
一刻も早く、私は目を覚まして体調を治して
学校にいかなきゃ…。
一日も…一分も…一秒すらもっ!
私には…無駄にっできないっっっ!!!!
………………
看護師や、医師が慌ただしい。
ー204号室は何かが起こっている
ひな
先生!!!
育ちゃんの容態がっ!
先生
なぜっ…なぜこんな、いきなりっ!?
中川!昨日睡眠薬は…!?
ひな
飲ませました…。
やっぱり飲ませといて正解ですね…
きっとー飲ませなかったこの苦しみ…痛みに
耐えられなかっただろう
先生
あぁぁぁぁぁっ!
なぜだっ!?
痙攣が治まらない…!
それに…発熱ー。
過去には現れなかった症状が今になって現れ始めた
きっとー進行具合が異様に速くなっている
看護師
先生!発熱、40.6度!
脚の麻痺が見られます!
ひな
痙攣開始から5分経過!
そろそろヤバイですー。
現場の空気はー最悪だった…。

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