第17話

濱田side
1,229
2018/11/14 13:30
しげと望は入院になって、色々な仕事を先延ばしにしてもらった。


しげの両親に連絡しようとしたらしげに止められた。

ーせっかく新しい生活始めたばっかやのに、心配かけたくない

って。




いつもみたいに点滴に繋がれたしげの隣に、離れないようにずっとそばにいたら、

しげが不思議そうな顔をした。

重岡
・・どうしたん、濱ちゃん。そんなに強く握らんでも俺脱走とかせえへんよ?
・・てか点滴繋がれとるし行かれへん。


なんて笑うしげ。



ちゃうねん。



逆やねん。





しげじゃなく、俺がどこかへ行かないために。




個人の仕事もなかった淳太君と照史と流星は、久々の検査や入院でまいってる望のそばにつきっきりで、

ここには俺しかいない。


しまいにはしげまで「小瀧の所行ったったら?」なんて言うし。




じゃあお前はどうなるねん。





一人やんか。






重岡
・・小瀧、待ってると思うけど?
しげが寝返りをうって俺の方を見る。
濱田
淳太君も照史も流星もおるし、今は、お前の所におる
そう言うと、しげはふふっと笑った。

重岡
濱ちゃん優しいな
そう言って眠たそうに目をうつらうつらさせてる。
濱田
安心して寝とき?ずっとここにおったるから。
握った手をゆっくりさすると、しげは頷いてすぐに眠った。

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