サイモン
「…」
彼はまだ僕のことを疑っているようだ
僕は持っていたブルーブラッドをだして、彼に差し出した
あなた
「このままで申し訳ないけど飲める?」
サイモン
「なんで持ってるんだ…?」
僕への疑いはますますあがっていった
あなた
「君と同じようなものさ」
先程と同じようなことを言い、僕は彼に飲ませた
サイモン
「助かった…ありがとう」
あなた
「さて、君を今から逃がすよ」
彼は不思議に思ったのか僕に尋ねた
サイモン
「どうやって俺を逃がすんだ?」
…確かにそうだ
あなた
「…あー…君が…その嫌じゃなければ…」
寒がりな僕にとってはキツイ時間になるな
あなた
「僕のニット帽とコートを貸すよ」
サイモン
「いいのか?」
あなた
「もちろん」
サイモン
「ありがとう…どうしてそんなに助けようとするんだ?」
あなた
「君たちが好きだからだよ」
僕は彼に手を差し伸べ、立たせた
そしてコートを脱ぎ、彼に渡した
彼が着た後にニット帽も続けて渡した
サイモン
「ふっ…はは、君の髪、面白いことになってるね」
あなた
「…いつもはニット帽で隠してるんだ」
そう。僕はものすごく寝癖が酷い
治すのが面倒臭いから、いつもニット帽を被っていた
だが、僕にはフードがある…クソダサいけど
僕は扉を開けて、彼と廊下に出た
外に近づくにつれ、人は多くなり、警察も多くなった
「少しいいですか?」
…僕も話しかけられてしまった
あなた
「はい!どうされました?」
「先日、アンドロイドがここに訪れたのですが、何か知っていることなどありませんか?」
あなた
「すみません、僕たち今日来たものですから。よく分かってなくて…」
「そうですか…ご協力感謝します」
こうして、僕たちはなんとか警察の目をかいくぐることに成功した
だが、問題が1つある
RK800とハンクだ
こうなると自宅にはいられない
僕は考えながら、サイモンを車に乗せ、車を出発させた
[自宅]
自宅に車を置き、まず肩に包帯を巻いた。サイモンはすまない…と謝ってくれた
僕はお金と服、それからブルーブラッドを持ち、サイモンの手を握り、バス停まで歩いた
[バスの中]
ラッキーなことに僕たち2人だけが乗った
あなた
「サイモン、僕は今行く宛てがない。君が良ければ、君がいるところに僕を連れて行ってくれないかい?」
サイモン
「もちろん。いいよ」
そう言った彼の顔は計画通りにことが進んだと言わんばかりに笑顔だった
気の所為だということにしておこう
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。