第35話

"33"
3,826
2023/12/06 09:32 更新
あなた「わぁ…」






すげー…












カイザー「乗れ」














車は車なんだけど…外車かなこれ…











語彙力低下してるけどとにかくやべぇ














あなた「じゃあ…失礼シマス…」











そう言いながら後部座席にすわろうと扉に手をかけようとすると












カイザー「言わないとわからないなんておこちゃまねぇ」











と、運転席から降りてわざわざ助手席の扉を開けた












それはもうまるで王子様のように手を差し伸べてね












そういうのは本命にやりなさい。





私なんかにやらずに。














あなた「いやぁ…別に後部座席で…」












カイザー「ん?」













圧がすごい。笑顔の圧が。














あなた「助手席ノリマス」








大人しく観念して乗り込んだ









カイザー「さて、どこへ行く?」








あなた「仕事でいっぱいいっぱいだったから何も調べて来てないんだよなぁ…」



「でも、シュトーレンの専門店あったら行きたい」










カイザー「じゃあ適当にドライブしながら向かうか」











あなた「うん、なんでもいいよ」









〜〜〜




車内はバラの程よい香りがしてて、ほんのりカイザーの匂いも混じってる









昔はこの匂い、安心感があって好きだったなぁ…





















今は未練がダラダラと溢れてくる













優しく頭を撫でてくれた手だったり










女性の中ではまぁまぁ身長はある方だけど、流石に彼には敵わずふんわりと抱きしめてくれる所だったり











なんとなく腕をプラプラして歩いていると、さらっと私の手を取ってしれっと恋人繋ぎしてニヤニヤしてる彼の顔だったり












私が極々極ごくごくごくたまに甘えるといつも以上に甘やかしてくれるところとか












他にもいっぱい、好きだった頃の思い出未練が溢れてくる















こんなに未練がましい女とは自分でも知らなかった




















カイザーといると知らなかった私を知ることになる


















これが良いことなのか、悪いことなのか分からないけど


















今は、この匂いに包まれてたい





















だって好きだったんだもん。



















カイザーの事。


















ちゃんと好きだった。





















だからちゃんと諦めたい。
















そう思いながら、ぼーっと窓の外を眺めていた




































あなた「…綺麗」











カイザー「だろう?」











目の前には今まで見たことのないとても綺麗な花畑










カイザー「花好きだっただろう?」















あなた「…うん」









正確に言うと、カイザーからいつも花のような上品な匂いがしてたから花も好きになった












なんて言ったらガチで引かれそう。
















実は相当な変態だったのかもしれない。















また行きと同じように運転席から降りて助手席のドアを開け、手を差し伸べた彼















ここまでエスコートされると無視するわけにもいかない気がしてきて

















恐る恐る手を重ねると、少し彼の表情が柔らかくなった













私の行動に表情を変えるほどに、私は彼にどう思われているのだろうか






















その後は花畑の細道を散歩したり、写真を撮ったりして30分程過ごした














最初の方は割と自由にしていたけれど







  





気付いたら、写真を撮るときを除いてずっと手を離してくれなかった

 











写真を撮るからと言って離してもらった瞬間に逃げようとしたけど、一歩踏み出した瞬間には既に捕まって逃げれなかった













でも、流石に恋人繋ぎにはしてこなかった










〜〜〜






車に戻り、先ほど撮った写真を見ていると















カイザー「気に入ったか」

















あなた「うん」


「日本にいてもああいう所は行ったことなかったから」
















一面のゴデチアの中、1人立っているカイザーの写真を見て


















この写真だけは部屋に飾ろっかななんて思っていた












すると、一件のLINEが届いた












LINEを開くと、カイザーから1枚の写真が送られて来ていた











いつの間にLINEしたとか、どうやって私のLINEを追加したとかよりも













珍しく咲いていたチョコレートコスモスをしゃがんで見ている私の写真






優しく微笑んでる自分の姿を見て、






私はまだこんな風に笑うことが出来たんだな






と思った











同僚からは、「あなたは真顔か愛想笑いしかしない!!」って



いつも「ほら笑って笑って!!あなたは可愛いんだから!!」って言われていたから








自分はとうに感情なんて無くなってるもんだと思ってたけど











微笑んでる私を見て、同僚が「可愛い」と言ってくれる理由がほんの少し分かった気がする












変態の次はナルシストか笑















カイザー「よく撮れてるだろ」












あなた「うん、私にしては可愛い」
















カイザー「お前はいつも可愛い」









あなた「!!」








思ってもいない返答に驚いてカイザーの方を向くと






丁度信号で止まったのか、すごい優しく微笑むもんだから









あなた「(プイッ)うるさい」











そっぽを向いたけど










耳が赤くなっていたのはバレてたと思う
エナ
エナ
エナです✨

お久しぶりですです

『ゴデチア』の花言葉は「変わらぬ愛」

『チョコレートコスモス』の花言葉は「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ恋」

ですです


お花の季節は無視してください🙇‍♀


花言葉迷いました😁


『みひゃ!!!』の相乗効果?で☆増えたので更新頻度増やしたいと思いつつ全然進まぬ

すまん


👋
エナ
エナ
本誌でカイザーに狂わされてる女です🫰

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