ボスからメールが来たんだっけ
ジンを連れてこさせたのもボスだったし
そんな事を考えていると
ベル姉が何かに気づいたようにお兄ちゃんの
衣服を切り始めた
どこから録音に入っているか分からないが
埠頭を離れてすぐの話は
走行車の音で拾えてないはずだ
さっきの会話は車から離れていた
コードを外そうとしたベル姉に
お兄ちゃんが話しかける。
お兄ちゃんが言うにはコードを抜くと
近くにいるお兄ちゃんの仲間に
さっきメールアドレスが送信される。
情報を取られたくなかったら
自分を組織のボスの所へ連れていけとのこと
ベル姉も多分ボスの場所は知らない
情報の等価交換とかで終わるかな
ベル姉はお兄ちゃんを殺したくないみたいだし
そんな事を思いながらベル姉の顔を見つめる
この状況、お兄ちゃん側が有利と思って
お兄ちゃんは取引を持ち出したんだろうけど
実は有利なのコッチなんだよね
ボスは居場所がバレたくらいで
捕まったりしない。
どうするのか、と見ていたら
ベル姉は何やらカプセルのようなものを
ポケットから取り下部にあったボタンを押した
ベル姉は一瞬ルームミラーで私の目を見た
了解、
運転席でぐっすりと眠る二人を見ながら
息を止めながら、
まず先にお兄ちゃんの体に着いている機器を
解体する。
最後のコードを切った後、
風邪をひかれたら困るので
私のジャケットを被せておく
その後ベル姉を背負い車を出る
上出来、と思いながら山を下る
携帯をポケットから取り出すと
パーティーが終わったのか、兄さんの車が
セーフハウスへと向かっていた。
として同時にママからは
安心して、無事に終わったわよ!
と言う内容のメッセージが届いていた。
私たちも帰るか〜
誰かの車を無断でお借りしたのは言うまでもない














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。