時は進み、1月中盤。
それからも、あの代理マネージャーは、
廉以外のメンバーに、
ほぼ着いて行かなかった。
そして、毎回のように、
“自分は彼女”だと洗脳していった。
月日が経つうちに、
あなたもアパートの一室を借り、
アルバイトを始めていた。
そしてあなたが
キンプリメンバーと会うとしたら、
学校しか無くなった。
廉が記憶を取り戻すことは無かったが、
そんな中でも、少しづつ、
廉とあなたは、
双子として、仲良くなっていった。
表面上だけで。
そんな日々が続き、
あなたも、
自分の代理マネージャーのことを
忘れていた。
事が動き始めたのは、そんな時だった。
ある日、突然海人から電話がかかってきた。
そして電話は切れた。
単純にその疑問が残った。
何故?どうして?
確か、おにぃのことを
気に入ってる人だったはず…
何を考えてるの?
嫌な予感しかしない。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!