ガラガラと扉を開けると、私の親友について話している人がほとんどだった。
見捨てて、自分だけが助かるようにしたのに、親友なんてもう呼べない。
小さな声で呟くと、窓の奥で葉が吹かれていた。
いつもなら誰よりも早く来て、目を光らせている恩田さんがいない。
ミカなら、ショックで来ないかもと思ってはいた。
心配する権利なんてないけれど、少しは当たり前だが気になってしまう。
でも、恩田さんが来ないとなれば話は別。
体調を崩した…?昨日あんなにいじめていたのに、流石にないよね…
じゃあ、学校に来ないでミカをいじめてる?
……いや、恩田さんが学校を休んでまでするわけない。
狂った真面目さを持っている恩田さんが休むのは、今まであったのか。
他のクラスの女王様も、休んでいるところを見たこともないし…
色々考えていても、何も思い浮かばない。
どれくらい考えている顔をしていたのか。
クラスメイトが話しかけてきた。
笑いながら対処する。
女王様がいなくても、誰が目を光らせているかわからない。
もし変な事をして女王様に密告されたら、それこそ終わりだ。
もう、変なことは考えないようにしよう。
私は、特に仲が悪いわけでも良いわけでもない人たちのおしゃべりに混ざった。
なにも楽しくないおしゃべり。
でも、こうでもしないと生きられないから。
今日も、私は












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。