第8話

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2024/08/16 11:30 更新

















そこからは時間が過ぎるのがとても早かったと思う。







一次試験の途中、ニセモノの試験管が出てきたり、
その試験管にトランプを投げつける奇術師(?)がいたり、
その奇術師にレオリオが殴られてたり。


二時試験は合格者が1人も出ず、今年は合格者0人の危機だったりと、、、
まあここのハンター協会会長、
みたいな人がかろうじてとたすけてくれたんだけど。





あなた
疲れたぁ、

1日に動き回る量じゃないだろ!と、ツッコミを入れたいほど動いたと思う。

現に私の体はもうへとへとだった。

どうやら三次試験会場到着は明日の午前8時程になるらしい。
それならもう寝て体を休めたいところなのだが、


キルア
あなた?もう寝るのかよ
あなた
うんー、眠たいし、

このキルアさん、どうやら私と探検とやらをしたいようで。

クラピカ
私たちも少し仮眠を取るとしよう。
レオリオ
オレも行くぜ
あなた
じゃあ私もー、

なんてその場のノリに合わせようとしたのだが、
ゴン
オレはキルアと飛行船探検しようかな!
キルア
なぁ、ゴンもこう言ってるしさぁ、
キルア
あなたも来いって!


ゔ、
あなた
、うーん。

あなた
ちょっとだけね、


きゅるんとした瞳で見つめられては私も折れるしかないだろう。
キルア
よっしゃ決まりな!
キルア
行くぞ!


あなた
わ、待ってよキルア!

私の言質を取るとキルアはすぐに走り出してしまった。









数十分と飛行船の中をぐるぐると見て周り、
私たちは休憩がてら大きな窓の近くに腰を下ろした。

窓から見える景色はとても綺麗で、
星がキラキラ輝いており、雲もない。
あなた
見てみて、綺麗だよ!
私はゴンとキルアにそう言いながら窓の外を指差す。
それを見た2人も同時に夜空を見上げた。


キルア
すっげー!!

ゴン
綺麗だね!

2人も私と同じように目を輝かせている。





















夜空に見惚れ、3人の間に少しの沈黙が流れる。





そんな沈黙を破ったのはゴンだった。






ゴン
キルアの、
キルアのお父さんとお母さんは?



それを聞いたキルアは気が進まないように答える。
キルア
、んー、生きてるよ、多分。
それを言ったキルアの顔が少し曇ったように感じた。


あなた
、何してる人なの?
わかりきっていることを聞く私も私だ。


キルア
、殺人鬼



ゴン
両方とも?
あなた
両方とも?

私とゴンの声が重なる。
2人でびっくりしたように顔を見合わせる。


キルア
キルア
ふ、笑
キルア
面白いなお前ら!!ww


キルアはそんな私たちを差し置いておもしろそうに笑った。

あなた


キルア
マジ面でそんなこと聞き返してくんの、
お前らが初めてだぜ?


おかしそうにお腹を抱え、
目に涙を溜めて笑っているキルア。


ゴン
だって、本当のことなんでしょ?
キルアとは対照的に、きょとんとしたゴンが聞き返す。

キルア
キルア
なんで分かる?

ゴン
なんとなく、だけど。
ゴン
あなたもだよね?


あなた
うん、
あなた
キルアの顔、
嘘ついてるようには見えなかったし



キルア
、おっかしいな
キルア
「どこまでが本気か分からない」
キルア
ってのが、オレのチャームポイントだってんのに、


あなた
ふーん、


12歳にしては、雰囲気も大人びているとは思う。
ゴンとは違い、12歳らしくない、と言った方が正しいのだろうか。

キルア
オレん家、暗殺家業でさ。
キルア
そん中でもオレすげー期待されてて、
キルア
でもさ、オレ嫌なんだよね。

キルアがニヤッと口角を上げる。

キルア
人にレール敷かれる人生ってヤツ?


あなた
……


その顔は、どこか虚しそうだった。


キルア
自分の将来は自分で決める、って言ったら親兄弟、キレまくりでさぁ、
キルア
母親なんてオレにどれだけ人殺しとしての素質があるか泣きながら力説するんだぜ?


ゴン
あはは、笑



一緒だ。
私も、嫌だった。
親に決められる人生、なんて。

全て全て全て全て、
親に決められて、生まれた時から、自由なんてなくて。

友達なんて、持ったことなかった。
私は一生、こうやって誰かに決められながら人生を終えるんだって。
ずっとそう思ってた。

だけど、キルアとゴンに出会ってからは、
自分で決めて生きてもいいんじゃないかって、
人の言いなりになんてならなくていいんじゃないかって。
思わせてくれて、だから、だから私も
立派なハンターになって、
破天荒な人生を送ってみたいんだ。











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