第5話

生きていては···
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2020/10/25 12:55
気が付くと、私は自分の部屋に居た。
何処をどうやって帰ったのか、記憶に無い。
花流の死だけが深く心に刻まれている。


私のせいだ。
私が花流と親しくしなければあの鬼は
花流を殺す事は無かった。
親しくしたとしても、あの鬼の事を教えておけば、
注告しておけば、もっと早く逃げられたかも
しれない。
私が殺したようなものだ。
私は生きていてはならない。
そう思った私は、常備薬をかき集めて
一気に煽った。
日輪刀を使おうかとも思ったが、
やはり日輪刀は人を守る為のものだ。
絶対に人を傷付けてはならない。
例えそれが自分自身であっても···。
師範の教えを破るわけにはいかない。
そう思い、薬を使った。
意識が朦朧とする。身体から力が抜けていく。
世界が暗転する。
そして私は倒れた。

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