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第12話

嫌い
放課後。

私は教室で独り、窓から校庭を眺めていた。
栗原 瞳
つまらないなぁ...
何もすることがなくて、一緒にいてくれる人もいない。

《孤独》というものはこんな感じなんだな、と思った。
栗原 瞳
はぁ...帰るか....。
私はスクールバッグを手にして、教室の出口へと向かう。

















『帰っちゃうの?』




















─────────ドクン!





心臓が飛び跳ねる。







突然、目の前に人が現れたのだ。



私の、よく知っている人────────



















栗原 瞳
さ..く...ら......?
谷崎 桜
うん。桜だよ。
いつもの桜ならそう言って微笑むハズなのに、今の桜は無表情だった。
栗原 瞳
何か用?
私は平然を装う。
谷崎 桜
ううん。別に、何も。
谷崎 桜
教室に来たら瞳がいただけ。
栗原 瞳
...そう。
栗原 瞳
じゃあ私、帰るから。
私はそう言って、桜の横をスタスタと通り過ぎる。

だけど...
谷崎 桜
待って。
桜に腕を掴まれて、引き留められた。
栗原 瞳
....何?
少しだけ、顔が引きる。
谷崎 桜
瞳でしょ?

─────────ドクン!
栗原 瞳
な、何が...?
谷崎 桜
とぼけないでよ。
谷崎 桜
放火のことSNSにアップしたの、瞳なんでしょ?
栗原 瞳
は?そんなわけないじゃん。
私はいかにも嫌そうな顔をする。
谷崎 桜
親友の私には分かる。
親友、親友、親友...




────────パシッ


私は、桜が掴む腕を無理矢理離した。
栗原 瞳
はっ、親友?何言ってんの?
谷崎 桜
...え?
栗原 瞳
私の親友は今のあんたじゃない。
栗原 瞳
私はあんたが大嫌い。
私がきっぱりそう告げると、桜の顔が曇った。
谷崎 桜
で、でも!もし瞳が私を嫌いだとしても、SNSにアップするのは酷いよ!!
......は?
栗原 瞳
放火するのが悪いんじゃん。
谷崎 桜
ち、違っ!私は放火なんか...
栗原 瞳
してる人はだいたい、そうやって言い訳をする。
谷崎 桜
違う!違うの!だから私の話を...
栗原 瞳
嫌だ。名前を聞くだけで反吐が出るほど嫌いな人の話を、何で私が聞かなきゃならないの?
谷崎 桜
お願いだから!
ああ、鬱陶しい。
谷崎 桜
少しでも良いから話を...
栗原 瞳
うるさい!!
私が怒鳴ると、桜の肩がびくっと揺れる。
栗原 瞳
鬱陶しいんだよ!
栗原 瞳
だいたい、何で私を裏切ったわけ!?
栗原 瞳
私を裏切らなければこんなことにはならなかった!!
栗原 瞳
全部、あんたのせいなんだよ!
栗原 瞳
あんたなんか...あんたなんか.....




















『生まれて来なきゃ良かったんだ!!』





















私は、叫んだ。



それは、人間として言ってはならない酷い言葉だった。





何も考えずに怒鳴っていた私は、桜の気持ちなんて考えもしなかった。
谷崎 桜
っ...
桜は泣きだした。
谷崎 桜
瞳の馬鹿!私だって、瞳のことなんか大嫌いだ!!
桜はそう言い残して、教室を飛び出していった。























それは、私の中から全てがこぼれ落ちた瞬間だった。

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月渡 雫
入賞者バッジ
月渡 雫
《 終焉を迎えた。←どうした 》 最近忙しくて色々なことが疎かです。済みません。 コメント返信や更新された小説を読むことが遅れます。 〖連載中〗 ・その先に、僕らはいない。 ・地獄ゲーム ・ケガレの杜 〖専用タグ〗 #月渡る お知らせは「月渡ってるお知らせ」をご覧あれ!← プロフィール画像を変える速さ尋常じゃない。 ( 訳 飽きっぽい。 ) フォローさんは尊敬様!! 読者様には感謝感激雨霰!!。+゚(*ノ∀`) (。・艸・) (。-艸-)) (( 。>艸<)-3 昔のプリ小説へ? #いや、昔よりもいいプリ小説へ。 #未来のプリ小説へ。 #無断転載駄目絶対 (私が言えたことじゃないけど‥‥‥。) #変人同盟 #変人同盟(最強) #天才同盟 #天才同盟(仮) #天災 #わか嬢 親衛隊 階級:隊長 #花那会社 秘書(社員Aから昇格) #ずっと親友同盟 #大好きだよ Twitterはこれよ。↓ @cross_moon_drop サブ垢↓ user/50cfe3+ ※不定期更新。 ※オリジナルのみ執筆。 ※変人の極み。 ※“厨二病”爆発中。 ※発狂は常日頃。 ※時たま深夜テンション。 ※今日も貫くマイペース。 よろしくお願いします_(._.)_
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