第17話

銀髪の男 *切島
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2022/06/14 08:03 更新
でんき
でんき
きりしまちゃん♡



それはこのひとつのメッセージから始まった。




きりしま
きりしま
どうした?
きりしま
きりしま
そのキモイ呼び方やめろ(笑)
でんき
でんき
www
でんき
でんき
あのさ。今、瀬呂といるんだ
きりしま
きりしま
ほー
でんき
でんき
んでさ、切島もこねえ?
きりしま
きりしま
俺?どこにいんだよ
でんき
でんき
今、あたらしくできた
あのショッピングモール
きりしま
きりしま
あーあれか
きりしま
きりしま
今から行く
でんき
でんき
待ってる♡
きりしま
きりしま
だからそれやめろっつのw


てなわけで、俺はショッピングモールへ急いで向かった。


一応、車で。




そして駐車場に着いて、車を停めて、上鳴に電話。



3コールほどで、出た。




上鳴電気
あ、きた?
切島鋭児郎
今どこだ?
上鳴電気
今ね、3階のアイス屋んとこ
瀬呂範太
切島か?
上鳴電気
そうそう、て、後ででいいだろ(笑)
待ってるから来て!
切島鋭児郎
おう!任せろ!


電話越しでさえ騒がしいな。


にしても、上鳴と会うのはあの合コン以来か。
あなたと再会できたから、上鳴には感謝しねえとな。そう思いながら3階に向かう。


上鳴が言っていた、アイス屋は意外とすぐに見つかった。




切島鋭児郎
お、瀬呂、上鳴。
瀬呂範太
やっと来たか。
上鳴電気
久しぶりだな!
切島鋭児郎
そうでもねえよ(笑)


カラオケに行くかゲーセンに行くか、なんて話していた時だった。



上鳴が、南の方を指さした。



上鳴電気
あれ…
瀬呂範太
ん?なんだよ
切島鋭児郎
可愛い子でもいたか?w
上鳴電気
違う違う!
ほら、あそこ!
あなたちゃんだ!


え?あなた?


そう思って上鳴の指す方を凝視した。
だけど、俺は見つけることが出来なかった。
それは瀬呂も同じようだった。



瀬呂範太
あー、でもさっき
雑貨屋で会ったぜ。
上鳴電気
なんでお前があなたちゃんのこと
知ってるわけ?!
瀬呂範太
ん?だってあいつ雄英じゃん
上鳴電気
俺知らなかったんですけど!


なんて言い合いする2人。
たぶん、居たんだろうな。
一目でいいから見たかったな、なんて考えてた。



上鳴電気
でもさ、なんか背が高い
銀髪の男と一緒だったぜ!
瀬呂範太
え?それって…
上鳴電気
やっぱりそうだよな?!
瀬呂範太
いや…((兄貴だろ))
上鳴電気
彼氏だよ彼氏!
切島鋭児郎
彼氏?
瀬呂範太
いや!違うって。
さっき会った時___って
切島?!


気づけば俺は走ってた。


確かめたくて。
上鳴が言ってたことはホントなのか。
もしかしたら、人違いかもしれない。



他人の空似、ってやつかもしれない。




だけどそんな考えは一瞬で打ち砕かれた。



目の前にはいつもより少しオシャレな格好で隣の男に優しくほほ笑みかけるあなた。
その隣で微笑むあなたを優しい顔で見つめる男。それはどう見ても…恋人にしか見えなかった。





その男は、優しく手を握って助手席に自然な流れでエスコートをしていて。俺、あんなの出来ねぇななんて勝手に負けた気持ちになって。



俺は、そこから動くことが出来なかった。





ただ、それを見ていた。



瀬呂範太
おい、切島!


俺をおってきた瀬呂に気づいてもう一度あなたが居たところをみると、2人はもうどこにもいなかった。



切島鋭児郎
…俺
瀬呂範太
違うって!聞け!
切島鋭児郎
なんだよ?
瀬呂範太
あいつは兄貴だ!
切島鋭児郎
は?
瀬呂範太
だからあなたが言ってたんだよ。
兄貴と買い物に来てるってな。
上鳴電気
ええ?!そうなの?!
瀬呂範太
だから、お前が思うような
そんなことじゃねえから。
切島鋭児郎
…そ、うな、のか?
瀬呂範太
ははっ。
たく、そんなに好きならよ。
とっとと付き合えよ!


そうできたなら…どれだけ良かっただろうか。



俺の気持ちがあなたに届く日は来るのか。
頑張る、と言ったのは自分なのに。
あの兄貴を見ると、俺なんかでは全然ダメだ、そんな気持ちになった。




瀬呂範太
しゃあねえなぁ。
…上鳴、この辺でオススメの店とか
上鳴電気
ある!!
いこう!!



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