彰人先輩から間接的に振られて2週間が経った。
だけど、私は何事もなかったかのように過ごしている。
そう、"何事もなかったかのように"
少しでも、気を抜くと思い出してしまうから。
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私は、彰人先輩が好きで。
だけど、彰人先輩は真優先輩と付き合っていて。
つまり、この恋は実らないってことだ。
事実としてはこんなに簡単に文章化できるのに。
自分の感情は細い糸が複雑に絡み合ったようだ。
だから、完全に消化できないままなんだろうな。
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そんな呟きは、宙に舞って消えていった。
450点以上を取らなかったら告白しなくて済むわけで。
…真優先輩と彰人先輩が付き合っている時点で…
そんなことを思っていたら、誰かに手を掴まれた。
後ろを振り向くと…
そこにいたのは、今しがた考えていた人物。
真優先輩が静かに立っていた。
それだけ言うと、真優先輩はゆっくり歩き始めた。
そう呟いた真優先輩が足を止めた先は…花畑だった。
花畑の真ん中にベンチが置いてある。
短い会話が途切れ、沈黙が訪れる。
真優先輩は、私の顔を見ると一言呟いた。
知らなかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。