連れて来られた部屋は、畳五畳ぐらいの部屋だった
部屋には、箪笥、鏡台、押し入れ、小さいサイズの机があった
布団は、部屋には無かった
採菊さんは、何故か分からないが粒子として消えていき何処かに行ってしまった
ガチャッ
採菊さんの着物を見てみると、体全体には血痕が付いていた
何があったのかと分からなくて、体が震える
部屋に戻ろうとすると、採菊さんに腕を引っ張られた
同じ男性なのに、力が強くて痛かった
採菊さんと寝るのが、僕は怖く感じ泣いてしまった……
採菊さんがずっと無言でこちらを向いていて、怖くて身震いがする
そして、やっと口を開いた
とたたッと音を出しながら急ぎ足で歩いて行った採菊さん見えなくなり、あなたの一人称 ( 俺、僕、私 )は腰を抜かして座ってしまった
本当に嫁入りに来なければ良かったと後悔していた
血だらけの着物を見て僕は、いつ殺されても可笑しくない事で怖くて仕方が無かった
すると、また足音が聞こえ急ぎ足であなたの一人称 ( 俺、僕、私 )は、自分の部屋へと戻った
パタンと襖を閉ざされ、あなたの一人称 ( 俺、僕、私 )は数秒間襖を見つめていた
そんな事を考えながら、あなたの一人称 ( 俺、僕、私 )は布団に潜り眠りについた
この後に、採菊さんが部屋に入ってくるのも知らずに











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!