小説更新時間: 2026/06/20 16:56

完結

君が僕を忘れても、ケセラセラ

君が僕を忘れても、ケセラセラ
  • ノンジャンル
  • 夢小説
「初めまして。君の特等席のシンガーです」
目の前で、くしゃりと顔を歪めて微笑む綺麗な人。彼の目から、大粒の涙がポロポロと溢れて、私の手の甲に落ちた。冷たい。だけど、すごく温かい。
「あの……私、あなたのこと、知ってますか……?」
恐る恐る尋ねる私に、彼は泣き笑いのような顔で、優しく首を振った。
「ううん、知らなくていいよ。今日からまた、始めればいいだけだから」──私の頭の中には、消しゴムがある。大切な人の名前も、愛された記憶も、全部、真っ白に消えていってしまう病気。
昨日まであんなに愛おしそうに私を抱きしめてくれた彼の名前すら、今の私は思い出せない。だけど、私の手を握る彼の指の震えが。必死に涙を堪える、その歌うような優しい声が。
なぜか、胸の奥をキリキリと締め付ける。「私の、名前……知ってるんですか?」
「知ってるよ。世界で一番、大好きな人の名前だもん」彼は私の涙を親指でそっと拭うと、ポケットから1つのイヤホンを取り出して、私の耳に片方だけ差し込んだ。流れてきたのは、優しくて、どこか力強い音楽。『ケセラセラ今日も唱える』「……あ」自然と、涙が溢れた。記憶は思い出せないのに、私の心が、この声を、この曲を、痛いほど覚えている。「なるようになる、だよ」彼は私の頭を優しく撫でて、耳元で小さく囁いた。「君が明日、僕の全てを忘れても。僕は何度だって、君に恋をするから」これが、私と彼の、新しくて切ない『始まり』の物語。

チャプター

全11話
16,644文字
KOHARU🐼さんのアイコン画像

KOHARU🐼

スポットライトでみんなに広めよう!

累計0当てられています! (匿名を含む)
アプリでスポットライトを当てる

web版でスポットライトを当てる

「スポットライトを当てて読む」を押すと動画が再生された後にスポットライト限定チャプターに遷移します。

0/0

名前をひみつにすると「スポットライトユーザーランキング」に掲載されません

スポットライトを当てるだけ!

小説をたくさんの読者に届ける方法とは?

「スポットライト機能」は好きな小説をたくさんの読者に広めたり、作家に応援の気持ちを伝えられる機能です!

  1. 1

    小説にスポットライトを当てる

    「小説にスポットライトを当てる」ボタンを押そう!
    あなたの好きな小説や、自分が書いた小説にもスポットライトを当てられます。

    スポットライトを当てるボタンを押す
    • 60分につき3回までスポットライトを当てることができます。
    • 「名前をひみつにする」にチェックを入れて当てると、スポットライトユーザー一覧に名前が掲載されません。
  2. 2

    スポットライト小説枠に掲載される

    スポットライトを当てた小説は、以下の場所にあるスポットライト小説枠に掲載されます!

    • 検索ポータルページ
    • 小説詳細ページ下部
    • チャプターページ下部
    スポットライト小説に掲載される
    • スポットライト小説枠に掲載される小説は、ユーザーごとの好みに合わせて表示されます。
  3. 3

    たくさんの人に読んでもらえる

    好きな小説や自分が書いた小説にスポットライトを当てて、たくさんの人に読んでもらおう。
    応援の気持ちを伝える手段としても使えます!

    いますぐスポットライトを当てて、推し小説を盛り上げよう!

スポットライトユーザーランキング

いまなら1位になれるチャンス!
上のボタンからスポットライトを当ててみよう!

  1. 1
    ユーザーページへ
  2. 2
    ユーザーページへ
  3. 3
    ユーザーページへ

メディアミックス作品

もっと見る
薄幸祓い屋少女の相棒は最凶あやかし女王~なりゆきで御曹司と偽装婚約も始めました~追放された悪役令嬢は爆イケ騎士団に捕まって愛されちゃうみたいです

プリ小説オーディオドラマ