今日も予定を合わせて合流。
先日、3人に怪しまれた事により、今回は普通にショッピングしながらになった。
手にカフェオレのペットボトルを持っている京は、普段のアシメを後ろ髪と一緒にケープでまとめているようで、印象が全く違う。
笑いながら言うと、京もふふっと口角を緩ませて笑った。以前と対応が大違いで、京がVISTYに戻って来たように感じてしまう。
と言っても、もう店は見えてるけどな。
俺が行きたかったのは、ドーナツやアイシングクッキーなどを扱っている個人店。最近SNSで話題になってるとテレビで紹介されていた店だ。
店に入って真っ先に見つけたのは、新商品の
いつもの3人なら「うげ〜っ」とか言いそうなのに対し、京は物珍しそうに眺めている。でも買わないらしい。「憧吾の一つくれればいいよ」って言うけど、普通に美味しいんだから買えば良いのにな。
一通り、街を探索し終えたところで、近くにあったベンチに二人で座った。
足の力が抜けたように、すとんっと座った京は空を見上げていた。
簡潔な返事が返ってきた。
"チームメンバー"、"昔"、"戻る"……
妙に言葉が刺さって、変に暗い気持ちになってしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。