待ち合わせとなっている公園では,すでに六人が待機していた。
オーラだけでも目立つ彼らを、通る人皆が見ていく。
私たちとは少し離れたところで女の人に話しかけられている浴衣姿の道枝くん。
ペコペコお辞儀をして、上手に出るのは苦手なようだ。
そう言って、スマホを開いて彼の電話番号をタップする。
彼はスマホの振動に気付いたようで、女の人に断りを入れてカバンの中のスマホを取り出す。
それだけ言うと、私はブチッと電話を切った。
羞恥心で顔が赤くなっている気がする。あー、助けてくれ。
電話越しの私の声は女の人にも届いたようで、彼女は逃げるように去っていく。
道枝くんはそれを見届けると、走って皆の方にやってきた。慌てすぎてずっこけそうになってるぞ。
先に歩いて行こうとした私の腕を道枝くんが掴む。
心臓が速く動き始めた気がした。
わざとらしく苦しそうな演技をする大橋先輩にチョップ。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。