第49話

・・・
2,159
2023/11/07 15:00



❤️side

亮平からの突然のお願い。
今までにこんなことはなかったから、学校で何かあったんだろうな、と俺は察した。

部屋に戻ろうとしていた翔太も、足を止め、びっくりした様子で亮平の横に腰をかける。



あ べ
…えっと、ね、

み や だ て
自分の話しやすいタイミングでいいよ。

俺は優しく声をかけ、背中を撫でる。










あ べ
グスッ、俺今日ね、
クラスの人にいろいろ、言われてっ、
あ べ
悪意とか、ぜんぜん、
そういうのじゃないって、
分かってるんだけどっ、
あ べ
苦しくて…。
何も言えないから、グズ


亮平は肩を震わせ泣き出してしまった。



亮平の目から溢れ出る大粒の涙に、俺も翔太もびっくりで…


み や だ て
……
わ た な べ
…。



あ べ
グスッ、グスン、
ごめん。ごめんなさい、
俺、何かしてほしいって訳じゃなくて、
あ べ
ただっ、聞いて欲しかった。
グズ、ひとりで、夜泣くのが辛かった。







わ た な べ
ごめん。俺も、なんも気づいてやれなくて
今まで辛い思いさせてごめん、
わ た な べ
兄ちゃんしっかりしないとだよなー、笑
……


翔太も亮平の姿をみて、とっても辛そうで、

俺も、弟がこんなにも苦しんでいるのに。













み や だ て
そいつらには、分からないんだよ…。



あ べ
え…、?
み や だ て
亮平が今までどんなに苦しい、辛い思いをしてきたのか知らない。
み や だ て
なのに、そうやって口だけ出して。
み や だ て
言いたいことだけ言って。
み や だ て
弱いとか、可哀想とか、
言われるかもしれないけどっ、
み や だ て
そんな奴らよりずっと、亮平は強いよ…?



俺は、今思っていることを言えるだけ言葉にした。



わ た な べ
‪~•̥ポロッ

わ た な べ
俺も、亮平が、弟でいてくれて、
幸せだわっっ、











あ べ
。・゚ ꜀(  ꜆>ᯅ<)꜆゚・。うわぁーん


俺たちは久しぶりに、亮平が声をあげて泣くのを聞いた。

俺達も、涙を流しながら、亮平を強く抱きしめた。












亮平は、今までにどれだけの辛さを味わってきたんだろう。

そんなことを考えるだけでも、胸が痛くなった。














み や だ て
今回倒れちゃったの、いろいろ気遣いすぎてもあるのかもしれないね。ごめんね。







俺はとても小さい声で、そう呟いた。
























💚side

俺、今まで、学校で倒れてしまうことが何回かあって。
その度にクラスのみんなから冷たい視線を浴びていた。

それがいつも辛かった。

でも、こんなちっぽけなことで大切な兄ちゃんたちの時間を奪うなんてことは絶対にできなかった。




夜に一人で泣いていることも………






ふ か ざ わ
亮平ー?
ふ か ざ わ
大丈夫〜?
あ べ
あ、ごめん。
大丈夫
ふ か ざ わ
もーあの時はびっくりしたよー
あ べ
ごめんね、迷惑かけちゃって!
ふ か ざ わ
ううん、亮平が謝ることなんてないから。
ふ か ざ わ
俺が着いてるんだからさ、
安心してよな!笑
あ べ
ふふっ、なんだそれ笑



こうやって俺のそばに居続けてくれる深澤も、
俺を支えてくれるひとり。



ふ か ざ わ
そーいえばさ、
お前の兄ちゃん俺の事なんか言ってた?
あ べ
え?
なんもだけど、
ふ か ざ わ
そそー!!
ならよかった。
あ べ
え?なんかあった?
ふ か ざ わ
いや!なんでもー?笑
あ べ
え。絶対なんかあっただろ、
ふ か ざ わ
なんも無いからーー笑



そう言ってお茶目に笑う深澤。









こんな幸せな日々がずっと続けばいいのになぁ。















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さ く し ゃ
さ く し ゃ
読んでいただきありがとうございました!
さ く し ゃ
さ く し ゃ
このお話はこれで以上になります🌟
さ く し ゃ
さ く し ゃ
ゆり組 × あべちゃんで書かせていただいて、改めて尊さを感じました😵‍💫❤️‍🩹
さ く し ゃ
さ く し ゃ
リクエストたくさんお待ちしているのでぜひお願いします!!
さ く し ゃ
さ く し ゃ
では!

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