時空 side
テストが終わって更衣室に戻る途中
「轟くん…!」
先を歩く轟くんを呼ぶ
轟「…」
なんで気づかないの!?!?
耳遠すぎでしょ!?
緑谷「と、轟くん!時空さんが呼んでるよ、?」
轟「?あぁ、すまない」
いやほんとに聞こえてなかったんすか。
「緑谷くんありがとう」
緑谷「全然だよ!じゃあ僕は先に行ってるね」
轟「あぁ」
なんていい子なの?
本当、緑谷くん見てヒーロー目指した私、見る目ありすぎない???((
轟「…なんだ?」
「あ、忘れてた」
自分で呼んどいて轟くんを忘れる始末()
轟「個性の事か?」
「え、轟くんって考えてること見えるみたいな個性も持ってたの?」
轟「いや、持ってないが?」
「あ、そっか。」
轟「場所変えるか?」
「あーいいよいいよここで」
もう皆居ないし
「…轟くん。」
轟「なんだ?」
「ごめん!」
轟「???」
「私が病院から逃げ出した時、見つけてくれたじゃん」
そう。私が個性4つだと知ったあの日
「迷惑かけて、あと、信用しきれてなくて個性の事話せなかった。」
轟「しょうがねぇだろあれは」
しょうがない。
それで片付けようと思えば片付けられるんだろうけど、
「…ごめんね。あと、助けてくれてありがとう。」
君に言いたかったのは、
謝る事もだけど、
1番は
感謝の言葉だよ
助けてくれてありがとう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。