家に帰ってきた私は早速取扱説明DVDを見てみることにした。
DVDをセットする。
5つの缶全ての記名欄に"あなたの下の名前"と名前を書く。
地味な作業。大変。
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缶に基本情報書くだけで1時間かかりました。
まぁ5個あるからね。
缶のカスタマイズ欄には玲王のことを書いた。
せっかくのイケメン缶で自分の彼氏を生み出そうっていうのはおかしいのだろうが、私が思い描けるイケメンは玲王しかいなかった。
もしこのイケメン缶とかいうやつが本物だとしたら、これできっとこの5つの缶からは5人の玲王が生まれるであろう。
私は次の指示に従う。
良いわけがない。うん、良いわけがない。
ただこれは所詮遊び。
遊びだからまぁ良いよね。
5個のイケメン缶を1つずつ開けると、中から赤くドロドロした液体が現れる。
そして言われた通りにお風呂に入れ、蓋をする。
真っ赤に染まったお風呂は殺人現場にしか見えない。
私は説明通りに30分間待つことにした。
この30分は素敵なイケメンライフのために色々部屋を片付けたりと準備をするらしいが、既に部屋は十分すぎるほど綺麗なのでゴロゴロします。
ゴロゴロとスマホをいじっていたら、バシャァァン、ドガァァンとお風呂場から聞こえてきた。
、、、え?もしかしてマジでイケメン生まれた?
私は確認しに向かう。
お風呂場にいたのは5人の玲王。
全員全裸。きゃー、えっちー。
とりあえず全裸の玲王達に服をバスタオルを投げつける。
さっきから普通に話してたけどずっと心臓バクバクいってたからね。
いくら相手が長い間共に過ごしている彼氏でも、こんなマジマジと全裸見るとか心臓に悪い。
私は5人の玲王が着替え終わるまでリビングにいることにした。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。