第21話

えんちょう。誕生日記念1
79
2022/09/06 10:22
9月3日はえんちょう。の誕生日。

どうやらドラえもんと一緒のようですね。

良かったです(?)

ということでたぬたん4周年の時同様、小説を書こうと思います。

是非最後までヨンデッテネ( ˘ω˘ )
あなた
朝ご飯できたよー!って………起きろ!早く!
えんちょう。
ふぇ………?
これは彼と彼女のお話。
同棲し始めて1年

だんだん慣れてきた。
そんな2人だけど、今日はちょっといつもと違う感じの日になりそう。
………ん?なんでって………神の予感よ、予感。

お前誰って………ひどいなぁ、神だよ。神。(((
おっと、ピンクタイツの斧持った人がニコニコ笑顔でこっちを見てるわ。

早く始めろってことですかね。
んじゃ始めますね。
えんちょう。
なーにぃ………?
あなた
何って………朝ご飯。はよ食べてくれ。
今日はやけに怒りっぽいあなたの下の名前。
いつもは温厚な可愛いやつなのに、一体どうしたんだよ。

いきなり生まれ変わりたくなったか!?

んー、今日に限ってそれはないだろう。
今日は俺、歯医者だった気がするなぁ。

あー、定期検診って面倒。
医者テイクアウトできねぇかな。

………ちょ、今何時だろ。 
枕元にあった携帯を取り、電源ボタンを押す。

そこには9時3分の文字。
なんでこんな時間に起こすんだ?
いつもはもっと寝かせてくれるのに。
えんちょう。
ねぇー、なんで起こすのぉ〜?
あなた
えっ………なんでって………え?
あなたの下の名前はひどく驚いた様な顔をする。
もう引いてるじゃん、何ホント。

軽く目を擦り、あなたの下の名前を見るといつもと違ったメイク、ヘアスタイル。
それからピアスも今日は赤色だ。
えんちょう。
ん………何、今日オシャレだね。
あなた
っ………///
あ、顔赤くなった。
照れてんの?もぅ、すぐ照れるんだから。
あなた
えッえんちょって…そういう所はよく気づくよね………///
そういう所ってどういう所だよ。
俺は見たままの感想を、見たままの変化を口に出してるだけなのに笑

そんなんで褒められるんだったら俺めっちゃ褒められるやん。
えんちょう。
あー、俺歯医者だぁ……あなたの下の名前ついてきてくれる?
あなたの下の名前の表情は更に青ざめていく。
ねぇ何もぉ………俺は今日の予定を思い出しただけで吐き気がするんだよ。

歯医者という名の地獄。もうやだ。
俺歯医者嫌いだもん!
あなた
えぇ………あの、今日なんの日かご存知で?
えんちょう。
はぁ?
思わずマヌケな声が出る。
俺さっき口に出したよね?歯医者って。

何、まだ俺を苦しめる気なのかい?
そんなことやってるとホントに酷い目合わせるよ。
えんちょう。
何って……歯医者だってばぁ
あなた
…………今日、デートだよ?






















えんちょう。
あ。
あなた
💢
ヤバイ☆
そうだった。歯医者は明日だ。

でもそう思った瞬間、俺の心臓はドキンと大きく跳ねた。
あなたの下の名前が少しオシャレなのも、早く起こされたのも今日がデートだからか。

俺らは基本、家で1日を過ごす。
だから外に出るということが少ない。

だから同棲者とデートというのは、少し新鮮味があることだった。

…………デートのためにオシャレッ………!
可愛い、可愛すぎる。

家で一緒にいるのに……笑
あなた
もぉ、理解した………?
えんちょう。
うん、ばっちり(笑顔)
あなた
ッ………///
そう言ってあなたの下の名前はテーブルの方へと戻っていった。
えんちょう。
んまぁ!
相変わらず美味しい朝食。

毎日食べているから慣れてくるけど、
何も感想を言わなくなったらあなたの下の名前も悲しいだろう。

だからしっかり美味しいとかすごいとか、簡単なことでも言ってあげている。
にしても、今回はかなり手を凝らしているみたいだ。
えんちょう。
んねぇ、これ何入ってるのー?
あなた
え?
あっ、あぁ…………ちょっと、工夫を………
えんちょう。
俺のために?ニヤ
あなた
ッ…………///
こいつ、すぐ照れるな。
もう分かっていることではあったけど、やっぱりやめられない。

あなたの下の名前で遊ぶのは、楽しい。
照れ症だから(?)
えんちょう。
ご馳走様ぁー
俺は流しにお皿をもっていく。

その後洗面所に向かい、歯磨きをする。
その後すぐに顔を洗い、自室に戻る。

服はどーすっか…………!
流石にピンクタイツはおかしいか…………

ってことは普通にニットでも着ていこう。
うん、天才。
えんちょう。
っし………
テキトーに服を脱ぎ捨て、ニットとジーパンを着る。
あー、きっと外は寒いんだろうな。

俺はそう思いながらリビングに。
するとあなたの下の名前が準備できたような態度でいた。
えんちょう。
俺、準備終わったよ
あなた
あ!本当?
じゃ行こ!
やけにテンションが高いな……笑
なんて思いながら楽しみにしてくれていることに嬉しさを覚える。

…………忘れてた、なんて言ってるけどそれは今日の朝だけ。
前日までは俺も夜眠れないほどに楽しみだった。

だけど変な夢のせいで全部ぶっ飛んだらしい。
確か今日の夢は、女性の部屋を片付ける夢…………

そこまで思い出して、誰かの雷が落ちることは確実だったので思考を止める。

俺とあなたの下の名前は玄関を出て、駅に向かう。
ただいまの時刻11時。

11時……デートに行く時間かは分からない。
ちょっと遅すぎる気が………

ここまで考えて、誰かの鉄塊が降ってくることは確かだったので思考を止める。
えんちょう。
意外と晴れてんね
あなた
ね!
結構デート日和だったりして?
予報では、雨だった。

予想外の快晴に、なんだか気持ちが高ぶる。
今回は美術館に行くことになっている。

デートで美術館はあるのか知らんけど、あなたの下の名前も俺も絵が共通の趣味。
提案すると、即決定した。
駅に着くと、あなたの下の名前は販売機の方へ向かう。
あいつ、切符なのか………

俺はというと、アップルウォッチという名の文明の利器を使う。
こいつは本当に便利で、最近は新型ペット「アップリン」と名づけて愛用している。

俺のネーミングセンス、神ってる。(笑顔)

………まだかな、と思いあなたの下の名前の方を見ると、なんだか手こずっているようだった。
販売機で手こずるとかマジかよ…………と思いつつ、そちらへ向かう。
えんちょう。
ねぇ、大丈夫?
あなた
えー?
だってなんか………文字が出てこなくてさ…………
販売機の方を見ると、画面は真っ黒で、何も映っていなかった。
お金は入れたらしいが、それでも帰ってこないらしい。
えんちょう。
え、最初どうだったの?
あなた
なんか画面真っ暗だなって思って……
これも省エネか?とか思ってお金を入れたんだけど………
とモジモジするあなたの下の名前。
どうやら最初から真っ暗だったらしい。

いつも同じ駅に来ているというのになぜ「省エネ」だと思ったのか。
確かに電力ひっ迫とか言ってるけどなぁ。

駅もここまでしないだろう。
しかもなぜそこにお金を入れたのか。

………心の中でツッコミを繰り返す。
やばい、どこかの鳥のようになってしまう。危ない危ない。

でもそこが返って可愛いと思ってしまうのは俺だけだろうか。
………いや、俺だけであってほしい。(切実)
あなた
なんでなんだろう…………
いや、故障だろ。
えんちょう。
故障………じゃないか?
えんちょう。
とりあえず駅員さん呼んで、直してもらお?
あなた
うん………
どうやら近くにある販売機は全て故障のようだ。
そんなことあるか?と思いながら今日の俺はやけに鳥みたいだなと感じる。

あなたの下の名前と俺はすぐそこにあった駅員さんがいるとこに入る。
……………とここで、俺はとんでもない焦りを感じ始めた。
あなた
あのー、販売機で切符が買えなくて…………
背中からは大量の冷や汗が。
それと共に、俺の『』が爆発しそうになる。

抑えなくちゃ、これはずっと付き合わなくちゃいけないことなんだ。
でも……でも……ッ!
駅員
あ、すみません!
ではちょっとこちらへ…………
あなた
ありがとうございましたぁ!!
いやぁ……すみませんホントに…………
駅員
いえいえ、大丈夫ですよ
お金はこちらでお返し致します。
もう俺は『シャワーでも浴びたんじゃないかレベル』に汗をかいている。
背中はびっしょりだし、何より『嫉妬心』が爆発しそう。
駅員
はい、こちらです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
そう言って駅員(男)はあなたの下の名前にお金を返す。
その手は、あなたの下の名前の手とわずがに触れていた。

それに対し、あなたの下の名前は満面の破壊力抜群笑顔を見せる。

でも直してくれたんだ。
丁寧な方じゃないか。

でも………でも!
俺の心はどうやら満足していない様。
あなた
本当にありがとうございました!
楽しんできます………笑
えんちょう。
…………あなたの下の名前、行こ。
あなた
え………ちょ………!
優しく言ったつもりだった。
優しく頭を下げたつもりだった。

だけど駅員さんからも、あなたの下の名前からも睨まれる。
正直あまりいい気分じゃない。

俺らが外に出なかった罰なのだろうか。
慣れていなさすぎだったのが悪いのだろか。
それとも、俺の独占欲が強かったのだろうか。

どうしても、俺には理解し難かったしがた
あなた
ちょ……ちゃんと礼くらいしなくちゃダメだよぉ………
えんちょう。
ん………ごめん
あの後俺は、あなたの下の名前の手を強引に引っ張りホームに連れ出した。
偶然なのか俺が神だったのかは分からないが、すぐに俺らの乗る電車が来た。

平日の11時半は通勤ラッシュも過ぎ、車内はガラ空き。
俺らは端っこのドア付近の椅子に座る。

こっからは少し遠いが、まぁ話していればすぐだろう。
あなたの下の名前は車内で流れている広告みたいのを見始めた。
あなた
んー、ここからどのくらいだっけ?
えんちょう。
あー、30分くらい
あなた
エッ(・・;)
あなたの下の名前は待つことが苦手。
どっかの犬と一緒だ。

………あの犬と同じというのは、少々気に入らないが。

なんとか退屈しのぎに………と考えていると、得策を思いつく。
その名も,,あなたの下の名前ドキドキ最高作戦,,

うわぁ、やっぱ俺のネーミングセンス世界一。(笑顔)

作戦の内容は、ーーーーを、ーーーーーして、ーーーーーする、と言った内容。
天才にしか思いつかないこの作戦は、あなたの下の名前の退屈しのぎには1番の得策だと言えるだろう。

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