ぎこちないのかななんて思ったりもしたけど
案外そうでもなかった
そしておにいも支度をして家を出た
私は玲於とおにいにお昼用のお弁当を作ってあげることにした
幸い、なぜかわからないけど
少し大きめなサイズのお弁当箱がちょうどふたつあった
お口に合うかはわからないけど
ボイトレしたり筋トレしたり
みんながんばってるからね
ちょっとサプライズで行ってあげようかな笑
だけど、私は玲於に一言だけメッセージを送ってからお弁当を作り始めた
中身はいろいろ
多分美味しいとは思う笑
私は保冷剤と一緒に
お弁当をバッグに詰めた
家を出て、タクシーに乗って玲於のいるところへ向かった
タクシーの運転手さんにそう言って
少し離れた場所で降ろしてもらった
色々事情もあるし
運動がてらにね
玲於には一言連絡してあるから大丈夫
ちょっとこっちも期待しながら
ワクワクしながら向かった
トコトコトコトコトコトコッ
トコトコトコトコトコトコッ
あ、
めっちゃ嫌な予感がする
いや、嫌な予感しかしない
え、ナンパ?
つけられてるだけ?
それでもほんとに嫌だ
私が歩く早さを変える度に
ついてくる足の早さも速くなる
前もこういうことあったから…
私は勇気を振り絞って後ろを向こうとした
一度、立ち止まった
私も後ろの足跡も
そして私が振り返ろうとしたとき…
はい、もう嫌や…
腕をつかまれた
その瞬間、腕をつかまれる力が強くなった
玲於…
私は心の中で玲於の名前を呼んだ
来て…
助けて…
そう心の中で強く願った
そしてその時、
「おい」
そう声が聞こえた
…やっぱり…
私の想いは通じたみたいだった
こんにちは作者のYuzuです!!
更新めっちゃ遅くなってしまってすみません😣💦
最近ちょっとまた忙しくなってしまいまして…😭
読んで下さっている皆さんを
待たせてしまってほんとにすみません😣
あと少しで完結になるのですが
よかったら最後まで読んでもらえたら嬉しいです😅
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。