第2話

2日目 : 『記憶』
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2019/10/29 14:17 更新










_____記憶の手がかりは、匂い。
好きな人の匂いは覚えてる。



















2014年 8月





俺は大切な人を失った。






















高校1年生の夏、


何も言わずに俺の前から消えた、白永あなた。









俺の自慢の彼女だった。


電話もメールも、何もかも繋がらなくなって








今何をしているのかも、生きているのかすらも、


分からなくなってしまった。



































あれから5年。




2019年 8月








大学3年生になった俺は


彼女の顔すら、覚えていなかった。














けど思い出したのは、




昼食を食べようと、食堂に行った時。
































ドンッ









「 すみませんっ、」




『 いえ、こちらこそ…』









相手の荷物が落ちてしまったため、

拾っていた、その時。















フワッって、香ったんだ。












「 あなた…?」




『 ……?』




「 白永あなた?」




『 ……廉…?』




「 そう、俺、永瀬廉、覚えてる、?」




『 …覚えてる、当たり前じゃん』



















5年前に俺の前から消えた、


大好きな人。























その後、親の都合で大阪から東京に引っ越したこと。


俺に伝えたら着いてくると思ったから、

言わなかったこと、全部教えてくれた。



















『 廉……』




「 俺、今でもあなたの事好きや。
あなたは、?」









『 ……好きに決まっとるやろ、(泣)』




「 まって、なんで泣くん?!?!」




『 覚えててくれただけで嬉しかってん、
まだ好きとかゆわれたらもう…(泣)』



















あなた、俺は一生、



あなたを愛し続けるからな。

















『 てゆーか、なんで私だってわかったん?』




「 …匂い。」




『 ……そうなんか、』




「 好きな人の匂い、忘れられへんの。」




『 …好きな人……』




「 大好きな人!!!!!」





























2日目 : 『記憶』 Fin.









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