第6話

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2019/12/31 19:22 更新
一之瀬奏多
一之瀬奏多
ねぇ、あなた
奏多は口を開いた。
一之瀬奏多
一之瀬奏多
あなたさ、あの周寧組の嫁になれって言われてるんでしょ?
なぜ奏多はこの事を知っているのか。
まさかあの人達のなかにスパイが?
緋奈あなた
緋奈あなた
なんで知ってるのよ……
そう言うと奏多は
一之瀬奏多
一之瀬奏多
あなたの事ならなんでも知ってるさ。
と言った。
一之瀬奏多
一之瀬奏多
周寧組は俺達が潰す。
緋奈あなた
緋奈あなた
は?
うらたさんや坂田さんや千羅さんや志麻さん、そしておじいちゃんも潰すってこと?
そんなのだめ。
私が初めて人に信憑性を持った人達なんだから。
緋奈あなた
緋奈あなた
ダメ、やめて!!
奏多はそれを見計らったように私にこう告げた。
一之瀬奏多
一之瀬奏多
じゃあこの脾野組にいるならいいよ。
流石にそれはいやだ。
でもあの人達を守れるなら私は死んでもいい。
大事な人を殺されてしまうのなら私が死ねばいい。
緋奈あなた
緋奈あなた
分かった。
一之瀬奏多
一之瀬奏多
いい子だね。それじゃあさっそく脾野組の人達に挨拶をしに行こうか。
挨拶というのは奏多はこの人が嫁ということというのだろう。
いいんだ。
もう。
あの人達には死んで欲しくないもん。
志麻さんは私のことを嫌がってたし。
所詮私が周寧組に居ても役に立てることはない。
戦えもしない。
可愛くもない。
愛想が悪い。
私にはいい所がない。
うらたさん達も私のことをいやいや向かい入れたのだろう。
分かってる。
全て分かってるんだよ。
そんなことをしばらく考えていた。
ふとして私は窓を見た。
そこには綺麗な夕日が私の目に映った。
夕日を見るとお母さんと私が手を繋ぎながら歩く思い出が湧いてくる。
懐かしいな。
そのお母さんももういない。
神様は私のことを見放したのだろうか。
そんなことを思いながら奏多に手を引かれるままに歩いていく。

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