第17話

第3章 第1話 穏やかな水
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2026/06/07 11:48 更新
金豚きょーの事件から数日

あの森での戦いは国に大きな傷を残した

だがーー

時間は確実に進んでいた

壊れた森は少しずつ修復され、
街の人々は日常を取り戻し始めている
完全な復興ではない


それでも


前より確かに、穏やかな空気が戻っていた
朝の市場
人々の声が飛び交う
これ安くするよ!
今日のパン焼きたてだよ!

笑い声
活気
子どもたちが走り回る音
広場では小さなボール遊び
転んで、笑って、また走る

誰もが当たり前のように日常を過ごしている

その光景を、
少し離れた場所から見ている者がいた
殲滅部隊
彼らはこの国を守る存在


その中でも――


らっだぁ運営部隊
五人のチーム
彼らの戦いがあったからこそ、この平和はある
基地の会議室
朝のミーティング

らっだぁが前に立つ
らっだぁ
今日は任務少なめ!

元気な声
いつも通りの調子
その言葉に、空気が少しだけ緩む

金豚きょーは椅子に座りながら言う
金豚きょー
お前その言い方やめろ

らっだぁは首をかしげる
らっだぁ
なんで?
金豚きょー
フラグっぽい

少し間
らっだぁは笑った
らっだぁ
大丈夫大丈夫!

軽いノリ
だがその軽さが、今の空気にはちょうどよかった

みどりが小さく笑う
控えめな笑顔
レウクラウドも安心したように息をつく


あの事件の後、みんな少しずつ元に戻っている

そして
一人だけ
静かに座っている人物がいた

コンタミ

彼はカップを持ち、ゆっくりとお茶を飲んでいた
その仕草は落ち着いている
慌てることもなく、周囲に流されることもない
まるで別の時間の中にいるような静けさ

彼の目は穏やかだった
だがその奥には、何か深いものがある
まだ誰も気づいていない
午後
らっだぁ運営部隊は森の修復作業を手伝っていた

戦いの跡は大きい
倒れた木々
削れた地面
自然はすぐには戻らない
だからこそ
人の手で、少しずつ整えていく

コンタミは前に出る

手をかざす
水が現れる
細く、滑らかな流れ

その水は地面へと流れ込み、土を整えていく
崩れた地面が少しずつ固まり、形を取り戻していく
らっだぁ
便利だな、その能力

コンタミは穏やかに答える
コンタミ
自然を整えることもできるよ〜

その声は落ち着いている
まるで、水のように

金豚きょーも頷く
金豚きょー
戦闘以外でも役に立つな

コンタミは少しだけ微笑む
コンタミ
本来はこちらの使い方の方が好きだけどね

その言葉は本音だった

彼の能力――


「深海支配」
水を操る力
触手のように動かし、敵を拘束することもできる

だが
本来、水は優しいものだ
流れ、包み、支える
コンタミはそれをよく知っていた

みどりは倒れた木の位置を調整する
軽い体で器用に動く
レウクラウドは疲れた人々に回復魔法を使っていた
優しい光
人々の表情が和らぐ

戦いではない時間
こういう時間は、隊員たちのストレスを大きく下げる
緊張が解ける
心が戻る
らっだぁ
こういうのも悪くねぇな
金豚きょー
たまにはな
作業の合間
五人は近くの川へ移動した

水の音が聞こえる
静かな流れ
太陽の光が水面に反射して、きらきらと輝いている

コンタミは川のそばに立つ


ゆっくりと手を伸ばす
水に触れる
その瞬間
水面が静かに揺れた
まるで応えるように

彼の能力は水


だからこそ
水の近くにいると落ち着く
自然と呼吸が整う
心が静まる
コンタミ
やっぱり水が一番落ち着く〜
みどり
好きなの?
コンタミ
うん……昔からね

その言葉には、ほんの少しだけ影があった
だがすぐに消える

らっだぁは川に石を投げる


ぽちゃん


水面に波紋が広がる
らっだぁ
平和っていいな!

明るい声
金豚きょー
またフラグっぽいこと言うな
らっだぁ
え〜?

らっだぁが笑う
みどりも少し笑う
レウクラウドも安心した顔


穏やかな時間
誰も戦っていない
誰も傷ついていない

空は青い
雲はゆっくり流れる
風も穏やか

コンタミはその景色を見ていた
静かに
ずっと
作業を終え、五人は基地へ戻る
街の人たちが手を振る
ありがとう!
助かりました!

感謝の声
殲滅部隊はこの国の守り手
その信頼は大きい

コンタミはその光景を見る
静かに思う

“この平和を守りたい”

その気持ちは本物だった
彼は強い


だが


その力は破壊のためではない
守るためのもの
そう決めている
基地の夜
静かな時間


廊下には人の気配が少ない
任務も少なく、今日は穏やかな一日だった

コンタミは一人で歩く
窓の前で止まる
外を見る
夜の街
灯りが点々と続いている

その光を見ながら、ふと――


昔のことを思い出す
暗い場所
冷たい水
一人でいた時間
コンタミ
……

彼は目を閉じる
すぐにその記憶を閉じた
表情は変わらない
いつも通りの静かな顔

だが
その奥には確かにある
消えていないものが

今日という日は平和だった
誰も傷ついていない
誰も壊れていない

だが――


この章はここから始まる
コンタミの心
その奥にあるもの

“孤独”

それは静かに、ゆっくりと
ストレスとして積み上がっていく

今はまだ穏やか
水のように静か
だが
深い場所では、何かが動き始めている
ストレス値

らっだぁ:28
みどり:26
金豚きょー:32
レウクラウド:35
コンタミ:30

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