第3話

#3 記憶は今からでも
192
2023/10/22 01:18
はぁ…もう何日もご飯も水も…3日間全く動いてないせいで、動く力がない…。
もしかして、俺、死ぬ?…もう、死んでもいいよね
ジェシーは…ジェシーは何も覚えてないし…
はぁ…
ピンポーン
ん、誰だ…でも動けない…
ガチャ
北「鍵開いてんじゃん!」
京「樹ー?」
…みんなか…もうほっといてよ…

「樹ー、大丈夫?」

その声って、ジェシー!?!?

ガバッ
「ジェシー!?」

慎「なんだ寝室にいたのか」
樹「ジェシー!?なんでココに!?」
ジ「え…?いや、退院したから…」
ジ「ていうか…樹、ご飯ってる?大丈夫??」
樹「記憶…戻ったの…?」
ジ「いや、ホントは…」
バッ
樹「ジェシー!…良かった…!」
________________
________
樹は俺に抱きついたまま大号泣
記憶を無くす前の俺の練習をしたなんて言えなくて…

今は樹ん家でみんなでご飯を食べた。
樹はやはり、何も食べていなかったららしく、
ご飯も水も、いっぱい口に入れた。
慎「なんかさぁ…」
ジ「樹が幸せそうに飯ってるの、めっちゃ嬉しい。」
慎「あっw言われたwww」
樹「俺ぇ、何っ回も言ってるけど、お前らと食う飯が
いっちゃんうまい!」
一生懸命幸せを言葉で表す樹、さすがに北斗もニヤついてしまったようだ。

…樹にまだ記憶は残ってないと言うべきなのか、
でも、記憶が戻って嬉しそうにしている樹にそれは言いづらかった。

ご飯を食べ終わったあとも、
ジ「…ねぇ、樹…」
樹「ん?というか、今度ジェシーん家行くね!」
ジ「あ…うん…。」

タイミングがわかんねえええええぇぇぇぇぇぇ!
髙「樹、またな!ちゃんと飯食えよ!」
樹「はいはい…」
北「また来るね!」
樹「はいはい…」
________________
________
…実はさっき、きょもから聞いてしまった。
ジェシーは記憶を取り戻してないことを。

すごいびっくりした。ジェシーがいつもの自分の喋り方、癖、ファッション…
ジェシーの努力…昔と変わっていなかった。
ジェシーはそれをいち早く俺に言ってくれなかった…。すごい、悲しい…

________________
________
俺はそれからずっとSixTONESの歌、踊りをずっと練習した。今の俺の目標は"昔の俺に戻る"こと。すごい練習量で毎日ヘトヘトだ。

ふとSNSを見ると…
「きょも、病院から出てきたの見た…」
というツイートとその写真。
そのツイートはとても拡散され、#きょも病院 と
トレンド入りもした。
コメントでは「誰か病気になった…とか?」「活動休止と100%関係ありそう…」
それがニュースにも広がり…
ジ「俺のせい…だ…」急に気分が下がりベットに倒れた。あぁー…どうすればいいんだ…

ピンポーン
ジ「はい…」
    「ジェシー、何があったの?」
つづく


________________
________
↑これは語り手?目線が切り替わった合図です

プリ小説オーディオドラマ