近くの図書館で調べ物をしていたきんときとNakamuだったがこれと言った情報は見つからなかったので6人の高校時代の同級生の1人に相談することにした。(ここではAと記す)
プルルル…プルルル…
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〈シャーくん視点〉
(少し時間が戻ります)
朝、いつも通りに起きた…はずだった。
が、昨日までの記憶がない。俺は何をしていたんだっけ?
周りを見渡すと見知らぬ部屋に寝ていた。
両隣には見たこともない人間が寝ている。
(シャークんは言葉が理解できないので、こういう表記にしています)
奴らは俺には理解できない言葉で会話している様子だった。
これは何か聞いても無駄なようだ。
などと考えていると奴らは俺を抱き上げて移動し始めた。
それと…俺なんか小さくね?
隣に寝ていた奴らは赤ん坊のようだった。
パンダのパーカーをかぶっている赤ん坊は奴ら…黄色いのと青いのと会話ができているようだった。
この生物は赤ん坊でも話せるのか?変な生物だ…
体感、1、2時間ほど立っただろうか。
腹が減ってきた。やはり俺も赤ん坊になっているのだろうか、勝手に体が泣くことを求めているような気がした。気を緩めた瞬間、俺は泣き出した。これはコントロールできないらしい。
すると近くで俺たちのことを見ていた赤い奴が慌てて走り去っていった、かと思うと黄色いの、青いの、パンダの奴を連れて戻ってきた。
黄色いのがお椀に入った離乳食的なものを持ってきていた。
それをスプーンで掬い、俺の口元に運んできた。とにかく俺は腹が空いていたので口を開けてその離乳食的なものを飲み込んだ。
離乳食、というとドロドロしたイメージがあったが、意外と上手い。そして"いつもの味"がした。
こいつらとは会ったことないはずだが…謎の安心感がある。
昨日までの事を思い出そうとしても何も思い出せない。
そして俺は急な眠気に襲われた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!