時は過ぎて(過ぎてない)、今私はお茶子ちゃんの隣にひっついて
皆のテストの記録を用紙に記入している。
【第1種目:50m走】
計測機「3秒04!」
『飯田天哉くんが…あ、てんやって漢字こんなだったんだ……3秒04とっ。』
天哉くんの記録を記入し終えると、それを見計らったようにお茶子ちゃんが話しかけてきた。
お茶子「ねぇあなたちゃんはテスト受けんでいいの?」
『あーー(チラッ)うんーーー(チラッ)
どうやら受けないでいいみたいーーーーー(チラッ)』
相澤「いちいち見るな神明」
『(΄◉◞౪◟◉`)』
お茶子「なんか仲良くなっと…る?」
その後、かわいいかわいいお茶子ちゃん、おへその優雅くんの記録を残し、遂に出久くんとBOM少年の番になった。
BOM少年は「爆速!!!」と叫びながらお得意のボムボム発揮してあっという間に出久くんを追い抜いた。
BOM少年がゴールラインに着いた瞬間、計測機がタイムを発したので私はすぐさま目線を用紙に向ける。
…………まさかBOM少年がそのまま突っ込んでくる事も予想しずに。。
BOM「くそモブ女ぁぁぁぁあ!!!」
『…は??…っておいおい突っ込んでこn、い"っっ!!』
ドガンッ!!!
スピードを緩ませず叫びながら私に突っ込んでくるから、
彼の叫び声で顔を上げた瞬間にはもうほんの1m先に迫っていた。
私はそのままBOM少年に押される形でグラウンドを背に倒れてしまった。
『ちょっと!なんで突っ込んでくるの!』
BOM「うるせぇなモブ女ぁああ!!!」
『いやいや君の方がだいぶうるさいよBOM少年!?』
BOM「BOM少年じゃねぇぇえ!爆豪勝己だわクソが!」
『こっちは神明あなただわクソが!』←
勝己「知ってるわてめぇぇえ!!!」←
『なんだよ!!!』
いわゆる“床ドン”状態の私達は、本来なら存在するはずのムードなんて論外だった。
『とりあえずさ!私から離れてくれない?
めちゃ至近距離で叫ばれると(いろんな意味で)身がもたないからさ!?』
勝己「チッ!…わぁーったよ。」
そう言って勝己くんは自身の体を起こし、倒れたままの私に小声で「ん。」と言って片手を差し出してきた。
『いきなりのクールダウンも怖いけど、意外と君、女の子大切にするタイプなのね、お姉さん嬉しいな、まあとりあえずありがとう!!!(ノンブレス)』
これが俗に言う、ツンデレってやつなのかな?(分からない)
私はそう思いながら、勝己くんの手を取り体を起こした。
その後は、たまに雑談を挟みながらも握力、立ち幅跳び、反復横跳び、ボール投げとテストを順調に進めていった。
----------------------------------------------------------------------
章のタイトルと内容が全く持って関係性ゼロなのは私の個性だと思ってます(こじつけ)、どうもわにです。
はい今回はもう私がただ単純に、爆豪のデレ?が書きたくて入れてみました←
爆豪に限らず、いつもツンツンイガイガ栗の人がデレる要素あったりするの、大好物なんですよね私。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。