あまりにも大きな声に耳がキィン、となる。
舌を出していたずらっ子のような顔をする三奈。
なんで教えてくれなかったのーーと
透ちゃんに揺さぶられている。
ピュアなやおももが顔を真っ赤にして
ショートしそうになっていた。
その隣で響香が焦って声をかける。
梅雨ちゃんはほんのり頬を赤く染めてるし、
お茶子はほっぺたに手をあてて照れている。
つまり、カオス。
いつの間にか透ちゃんから解放されて
私の頭を撫でる三奈。
やっぱり話すのをやめようか、
そう思って口を閉ざそうとしたら、
お茶子がきらきらと顔を輝かせて聞いてきた。
私は重い口を開いて、
熱い頬をおさえながら言葉をつづけた。
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一部始終を話し終わった私はもうくたくた。
興奮した透に背中をバシバシたたかれると
疲れて布団に突っ伏した。
女子トークって、こんなもん、??
今まで顔を赤らめてピュアお嬢様を爆発させていた
やおももが、控えめに手を上げる
私はゴロン、と寝返りをうってやおもものほうを見た。
確かに、少女漫画では
初めてのキスはレモン味、という。
どうだったっけ、と
あの事件を思い出す。
唇が触れる感触、離れたときの
真っ赤な上鳴の顔。
うるさいほどに鳴る心臓。
思い出すとまた、顔に熱が集まるのが分かった。
少し、気まずさと恥ずかしさを感じて
やおももたちから目を逸らした。
しーーん、と時が止まったように
部屋の中が静まりかえる。
空気を乱してしまったか、と
私の全身から冷汗が噴きだしたところで、
三奈が堪えきれずに笑い出した。
あははははといつも通りの三奈。
つられてみんなも笑い出す。
みんなが笑って、部屋中が明るい空気に包まれた。
笑いが落ち着いた頃、
透ちゃんが興味津々といった様子で私に聞いてくる
またもや盛り上がるみんな。
一緒になって笑いあう。
私は自分の心の奥に芽生え始めている
この感情には、まだ気づきたくない。
ふう、と小さく息を吐いて
私は真っ白な天井を見つめた。
明日からまた大変になりそうだ。
next.....












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!