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第13話

12 シュウカイドウ
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2024/06/27 06:39
違う、
違う、
ボクはあんなヤブ医者嫌いだ
大嫌い。
赤
...くっそ....
なんでこんな悩んでんだろ
選択肢はひとつしかないのに
好きなんかじゃないのに
好きなんかじゃない
好きなんかじゃ———
白
赤さん何して———
赤
だああああああああ!!うっせえ!!!!
白
???????????
頭を抱えて悩んでいる様子の赤さんに声をかければ、悲鳴のような怒号が響く。
ドクターは青さんと一緒に怪我の応急処置に行ってしまったし、ウサギさんについて行ってヒカリもいない。キノコだって花畑へと遊びに行ってしまった。ここにいるのは患者さんと赤さんと付添人さんと俺だけ。
青色の患者さん
青色の患者さん
え、あ、どうしたんですか?
赤
ん“〜、いや、なんでもね、ごめん忘れて
バカだな、ボク。
心のどっかじゃわかってるはずなのに。
赤色のお兄さん
赤色のお兄さん
あらぁ、お悩みならなんでも聞くよぉ
赤
...いや、いい
相談すりゃいいものを、こんなに拗らせて捩らせて。
脳足りてねえんだな、きっと。
今日の夜、あのヤブ医者が帰ってきたら外へ友達を探しに行く。
正直、まともに探せる気がしない。
黄
ただいま
ガラ、なんて音を立てて、戻ってきたのはあの黄色。
手足を真っ赤に染めて帰ってきたヤブ医者は、だいぶ疲れきった様子で水道へと歩いて行った。
赤
なんでそんな血まみれなのよ
ほら、またいらない事訊いて。
黄
またバクダンの誤発だと。生きてる奴の処置だけして帰ってきた
赤
ほ〜ん
ただ、そんな会話をしただけ。
手足が自分と同じような色に濡れたその姿を見るだけで、頬に熱が溜まる。
はぁ
馬鹿らしい。
黄
そろそろ夕暮れ時だ。俺が血落としたらその「友達」とやらを探しに行くぞ
なんでこんなコイツは冷静なんだ。
腹立たしい。
赤
..おう
小さく返事をしたボクとは目も合わせず、ヤブ医者はタオルで体についた血を拭いていた。
黄
———よし、行くか
準備できてんだろうな
赤
おう、行くぞヤブ医者
白
じゃあ、患者さん達のこともあるんで俺はここにいますね
2人きりになるのは、無理で。
正気でいられる気がしなかった。
赤
おい、キノコは付いてこいよ
キノコ
キノコ
承知いたしました
少しだけ残念そうな声で、キノコはふわふわとボクの周りを飛ぶ。
大切な人から離れたくないのはわかってるけど、ボクは自己中なもんだから、それを理解した上で彼を誘った。
黄
キノコと出会ったのはここら辺だが、お前誰か知り合いはいないのか?
そう、ヤブ医者が言えば、少ししてからキノコが答えた。
キノコ
キノコ
私は人間関係がどうも苦手でしてね、話せる友人はおりません
悲しい奴。
普通に哀れみ。
黄
...そうか。じゃあもう片っ端から声かけるしかないな...と言っても目視できる霊自体珍しいと思うが
その時、ふと後ろに気配を感じた。
赤
...?
なんだ
なんか
懐かしい感じ。
黄
おい、どこ行くんだ
誰かに強く呼ばれてるような気がして、気配のした方へと足を運んだ。
走れ、走れ
速く、速く。
赤
っは———いたっ....
そこにいたのは、見慣れたあの風景
???
???
あぁ、きたんだ
あの花畑でもう一度、
黄
っは....っは.....お前急に走るな...っ
追いついてきたヤブ医者達も、多分同じ光景を見てる。
その場には、昔からある花畑に佇むひとりの影....幻影かもしれないけれど、実体はないかもしてないけれど、それでも脳裏に焼きついたあの光景。
赤
羽っ!!
羽
...久しぶりだね、アカネ
おちび
おちび
お久しぶりですね
おちび
おちび
1か月とちょっとかな?
おちび
おちび
とんでもなく期間飽きましたね
おちび
おちび
そして新キャラ登場です
おちび
おちび
絵柄昔すぎて懐かしいわ
おちび
おちび
今描ける自信ねえもん
おちび
おちび
ウサギとのツーショットです














 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Syukaido_07c4548.jpg
界 : 植物界
門 : 被子植物門
網 : 双子葉植物網
目 : スミレ目
科 : シュウカイドウ科
属 : シュウカイドウ属
種 : シュウカイドウ

【学名】
Begonia grandis Dryand.

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